『テッド2』感想”欲望ぶっかけパロディまみれに大爆笑ww”
映画『テッド2』を見た感想をネタバレなしで書いてます。有吉版ではなく字幕版で観賞。人権問題も何もかもただやりたかっただけですきっと。最高です。※R15
リリース情報
日本公開日:2015年8月28日
簡易感想
私的好き度:★★★★☆
笑える:★★★★★
泣ける:☆☆☆☆☆
怖い:☆☆☆☆☆
スカッとする:★★☆☆☆
ドキドキする:☆☆☆☆☆
心があったまる:★☆☆☆☆
憂鬱になる:☆☆☆☆☆
『テッド2』感想
映画好きと男の欲望の詰め込み映画
とりあえず、「ただやりたかっただけでしょ!」と製作人には言いたい。
映画好きの「こういうシーンが撮りたい」「この俳優にこういうことさせたい」という欲望。そして、男の「こんな下ネタをやりたい」という欲望が、パッチワークみたいに上手く繋ぎ合わされた映画だと言っていいんじゃないかと思います。
というかそういう印象を受けました。本当、「ただやりたかっただけでしょ!」という一言に尽きます。
そしてそんな欲望に、哀しいかな。私は良くも悪くも共感しまくりまして
ひたすらに笑いました!!!wwwww
少し冷めた目線を持って真面目に、欲望を形にした制作人のみなさん最高にクールです!!!!
ストーリーは前作で恋人となったテッドとタミ・リンが結婚をして子供をつくろうとするものの、人権の壁にぶち当たり、州を敵に”人間か所有物か”という論点で争うというもの。
・・・なにこのチョコレートドーナツ的なフィラデルフィア的なグローリー的なストーリー。あのお下品熊の下ネタ!お薬!映画が、まさかの人権問題に踏み込むのか!?という驚きが見る前にはありました。
しかし、観ている最中「これは決して真面目な人権映画ではないな(笑)」と。
というのも、中には、「あのテッドが人権をテーマにしていてちょっと違和感を感じた。」とか。「説教臭いところが残念」とか。はたまた「人権問題はアメリカの黒人を中心とするマイノリティが・・・」とかという感想をちらほら見ましたけども、
これはあくまで、「ただやりたかっただけ」という映画好きの欲望によるパロディだらけのコメディ映画という見方をするのであれば、人権問題もまた「ただやりたかっただけでしょ!」という結論に至るわけです。
だから何が言いたいかというと、人権問題という真面目パートとおふざけパートが混ざり合った作品ではなく、結局全てがパロディの映画だということ。
製作人がどういう気持ちで作ったかは知りませんが、少なくとも冷めた目を持った真面目にふざける笑いが大好きな私はそんな風な感想を持ちました。
いかにもな弁護士ごっこがしたかった。
モーガン・フリーマンに、ただ良いことを言わせたかった。
リーア・ムニーソンに96時間させたかった。
アマンダ・セイフライドに色々吸わせたかった。
コミコンやりたかった。
ジュラシックパークごっこがしたかった。
ミュージカルオープニングやりたかった。
フラッシュゴードンしたかった。
もう本当、馬鹿だろセス・マクファーレン。
こんなこと真剣に実現させることが出来るあなたは素晴らしい馬鹿です。そして最高すぎる。
まあ、これはただ単に私が冷めてるからかもしれませんが、こんな風に俯瞰して観ると結構笑えましたw
ここまで真面目に冷めた目を持ってパロディやってる映画、ここまで映画愛に満ち溢れた映画はなかなかないでしょう。ここまで徹底してパロディをやるという点において、本作はかなり傑作だと思います。
ちなみに、人権問題についてはこちらのニュースを知ってると楽しめそう。
”人間か所有物か。人間とは何か。”そんなことが論点にされるアメリカの時事問題のパロディであると言えます。
あらすじ
バイト先で知り合った彼女タミ・リンと結婚したテッドは、子どもが欲しいと思うようになるが、子作りのために自分が人間であるということを証明しなければならなくなる。困ったテッドは美人弁護士サマンサにを雇い、法廷に乗り込むのだが……。
相変わらずの下ネタ。Fワードの連続
ファッキュー!ファックマイアイズ!マザーファッカー!ファック!ファック!ファァァック!!!!
テッドと言ったら下ネタですが、前作同様レベルの下ネタのオンパレードです。前半なんてほぼ精液。精液まみれです。
それでもビジュアル的に生々しさがあるのは意外と少なく、ほとんどがワードが酷いという感じ。
ファック!ファック!とうるさいのはもちろんのこと、その他小学生レベルの下ネタと子供に「ねえ、これってどういう意味?」と聞かれたら困るものは大抵登場しましたね。
そんな下ネタパレードを、前作同様マーク・ウォールバーグにやらせ、アマンダ・セイフライドにやらせるから面白い。精液ぶっかけシーンに強く抵抗を持つ人はいそうだけれども、多分これもただやりたかっただけです。あの量はどのAVにもおそらく勝るでしょう←
最後に
繰り返しますが、その「ただやりたかっただけ」という姿勢のもと、下ネタとパロディだけで作り上げたと言っても過言ではない映画でした。とにかく笑えた。
アメリカの時事と、映画について多少の知識がないと笑えないところは多いかもしれないので、とりあえず「ジュラシックパーク」と「96時間」とサミュエル・L・ジャクソンとゴラムについては調べてから観に行くことをおすすめします。
その他詳しくは下の記事を参考にしてみて下さい。↓↓
▼パロディなど元ネタをまとめてみました!※ネタバレあり
▼見ていない方向け!ネタバレなし!
▼予告編
▼「テッドのオヤジ度診断」はこちらから!