のどぐろパート Moo!Movie!

映画に飲み込まれた迷い主

『変態小説家』感想”サイモン・ペッグぺろぺろ映画認定作品”

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映画『変態小説家』(原題:Fantastic fear of everything)を見た感想を書いてます。

初めに言っておきますが、この邦題と映画の内容は関係ありません!!!

多分サイモン・ペッグがコメディに強い俳優ということもあり、コメディ要素を売りにしたいという意図でこんなタイトルをつけたんだと思うんだけれど、ここまで内容と違うとやっぱり良くないよね~。まあとにかく、残念ながらサイモン・ペッグが変態の映画ではありませんでした!

リリース情報

日本未公開

簡易感想

私的好き度:★★★★☆

笑える:★★★★☆

泣ける:☆☆☆☆☆

怖い:★★★★☆

スカッとする:☆☆☆☆☆

ドキドキする:★★★☆☆

心があったまる:★★☆☆☆

 

映画感想

ホラーテイストで独特な世界観!

日本未公開のこの映画。なかなかフィルマークスやYahoo!映画でのレビューが低かったのであまり期待しないで見たんですけど、ふっつーに面白かった!!!

え、なんでこんなに評価低いの?と不思議なくらい。期待して観たとしても満足できたと思うレベルで良い映画だと思いました。

連続殺人鬼の生態を調べているうちに自分自身が命を狙われているという妄想に苦しめられている小説家のジャックが、自分自身のトラウマと向き合いそれを克服していくというストーリー。小説家のジャックをサイモン・ペッグ(好きだああああ!!!)が演じています。

クラシック調のホラーミュージックをバックにしたオープニングからサイモン・ペッグの目のドアップという始まりからしてかなり独特な雰囲気を醸し出すこの作品。その独特さはぶれることなく、最後まで作品全体を包みこんでいます。

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「三週間前ナイフを離せない 誰かに命を狙われてるんだ」という台詞と共に、なにやら明らかにヤバそうな男が登場しますが、それが主人公ジャックです。

繊細な心を持つジャックはもともと絵本作家だったものの、現在はミステリー作家に転身すべく連続殺人鬼の研究に没頭していました。しかし、そのせいで自分が命を狙われているという妄想にとらわれ、寝ずにおびえながらナイフを握る日々を送っていたのです。

前半はそんな、妄想にとらわれる主人公の姿を描くのがメインで、ほとんどサイモン・ペッグの独壇場です。一人で叫んで怒りをぶつけて震える異常な主人公の姿が描かれ、時折ドカーンとかなり笑えるシーンがはいる。彼の妄想で苦しむ姿には同情のまなざしを持って見ていましたが、突然冷静さを失っている故にとんでもないことをしでかしてしまう姿には思わず吹きましたw

唐突に入るラップシーンをはじめ、サイモン・ペッグのコミカルな演技が光っています。

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そして物語が進むにつれ、ジャックがどうしてこんなに妄想にとらわれるほどに精神を病んでいるのかわかってくるんですね。

まずわかることとして、彼は「コインランドリー恐怖症」を患っていました。まあそのままで、彼はコインランドリーにとんでもない恐怖心を抱いていたわけです。

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そのため、洗濯ができなくいつも格好が汚らしい。なのに汚れの目立つ白いブリーフを愛用しているのには笑いますが、彼はコインランドリーに近づけないほどの恐怖心をもっているのです。

それには過去のとあるトラウマが原因となっていて、その正体が中盤に入りわかってきます。コインランドリーに怯えるくだりは共感することもあり結構笑ったところだったんですけど、手放しには笑えない悲しさは感じなくもなかったです。

 

そして後半に入るとまさかまさかの展開。それまでのホラーテイストがより引き立つハラハラするパートでした。

そう、結構この映画ホラーなんですよね。主人公が怖い妄想をするからなんですけど、ホラーお決まりの鏡を使う演出だったりに普通にハラハラドキドキしましたよ。

サイモン・ペッグの一人演技シーンでの面白さを支えていたのは、このホラー要素のハラハラ感でしょう。実際に起こっていることではないとわかっていても、少なくとも私のようなビビりを怖がらすだけの怖さはあり、緊張感を持ってみれました。

(ちなみに私は子供向けのお化け屋敷の入り口でギブアップするほどのビビりです。ご参考まで)

そして、ゴシックホラーを漂わせる美術品が可愛い。主人公の部屋は、ビクトリア時代にあるような古典的なモノで溢れています。

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挿入される独特なアニメーションも合わせて、視覚的にも楽しめた作品でした。

 

サイモン・ペッグの可愛さに大興奮!

では、ここからはサイモン・ペッグ好きの視点で評価したいと思います。

この映画のサイモン・ペッグは彼の出演作の中で一番可愛いです。 

ミッション:インポッシブル』のベンジーもとてつもなく可愛かったんですけど、この映画のサイモン・ペッグの怖がるシーンが声を出すくらいに可愛かった。これだよ、このサイモン・ペッグが見たかったんだよ!!と私のテンション指数が一瞬にして最高潮目指して駆け上りました。自分の変態さに気づけたのである意味邦題は間違いではなかったのかもしれないですね。()

このパーマがかかったおろした髪型も最高に可愛いです。

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以上のことから、この映画を「サイモン・ペッグぺろぺろ映画」に認定いたします←

 

 最後に

邦題はクソですが、トラウマというテーマを置き、独特な雰囲気を保ちながらハラハラや笑いを提供してくれる良作だったので是非お勧めしたいですね。

サイモン・ペッグ好きなら迷わず見て!!!いいから見て!!!!

 

 

 

 

 ▼この作品以外でおすすめのサイモン・ペッグ映画5選!

 

『小野寺の弟・小野寺の姉』感想”不器用な思いやりに触れて溢れ出る幸福感!!”

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映画『小野寺の弟・小野寺の姉』を見た感想をネタバレなしで書いています。

素朴さをベースに声を上げて笑えて、心あったまる素晴らしい映画でした!!!!

リリース情報

日本公開日:2014年10月25日

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』公式サイト

簡易感想

私的好き度:★★★★★

笑える:★★★★★

泣ける:★☆☆☆☆

スカッとする:☆☆☆☆☆

ドキドキする:☆☆☆☆☆

心があったまる:★★★☆☆

怖い:☆☆☆☆☆

 

映画感想

不器用な思いやりに溢れたハートフルコメディ!

この映画は,弟の進が姉に殺意を覚えたのはいつだったかを思い出すところから始まります。

その後、自然な流れでお互いの紹介をする二人。

「小野寺より子40歳。数十年髪型を変えない女」

「小野寺進33歳。えー・・・特に浮かばない」

こんな個性溢れてる出だしで、小野寺の姉と弟の独特な人間性と関係性がわかり、一気に”小野寺ワールド”に引き込まれました。完璧な掴みです。

 

小野寺より子と進は早くに両親をなくしてからというもの、兄弟二人で生きています。

昔付き合っていた彼女と別れた過去をいまだに引きずっている”進”。

そして一方、見た目のコンプレックスからなかなか恋愛が出来ずにいる”より子”。

そんな不器用な二人のもとにある日誤って届いた手紙。それを本来の宛先に届けようとしたことで、進の恋が始まります。また、より子は職場でひそかに恋心を向けていた人に相談事を持ちかけられ・・・

このようなストーリーで二人の恋愛模様、そして兄弟愛を描き、素朴さをベースに置いたハートフルでコミカルな映画でした。

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この作品は特に大きなことだったり派手なことは起きません。ただひたすらに素朴。

しかし、素朴というベースへの飾りつけのセンスに秀でていて映像、台詞、登場人物が着る服装だったりという要素にいちいち惹きつけられます。

 

そもそも、キャスティングがいい。向井理片桐はいりが兄弟という設定からして面白い。なんかこう、見た目のことに関わらず、「そうきたか」と意外性があるけどどこかしっくりくるキャスティングだと思うのです。

向井理片桐はいりが並ぶポスターから漂う良さげなセンスに惹かれ、この映画を見ようと思ったというのは過言ではありません。

 

メインで描かれているのは、兄弟の日常。それぞれの恋愛模様は核となってはおらず、日常的に兄弟が互いの人生を尊重しながらも、依存関係に近い形でお互いのことを一番に思いやっている姿が主に描かれています。

普通の兄弟の距離感としてはあまりに近すぎるのかもしれない。しかし、早くに両親を亡くした小野寺兄弟は、それなりに離れられない理由があるんですね。それは思いやりから生まれるものでした。

 

この映画は”思いやることの難しさ”が描かれています。

相手を思いやって行ったことが、本当の思いやりではないかもしれない。それが一貫として描かれているのです。

確かに、思いやって行った行為は相手にためになるかを確認をとってした行動ではなく、相手のためになるだろうとただ想像して行った行為です。だから間違いもある。思いやった結果、相手が本当に求めていないことをしてしまうことだってあるのです。

けれども、正解でも不正解でも思いやるということそれ自体がとても優しさに溢れた素敵な行為であると小野寺兄弟を見て思いました。

つまり、この映画は思いやるという行為の難しさを描きつつも、その根底にある優しさを描いた作品であるのです。

 

小野寺兄弟は不器用すぎてどうしても相手のことを考えてしまうのに、ストレートに思いは伝えられない。考えすぎるから自分の思いを隠していまう。不器用とは優しさから生まれるものであるのかもしれません。

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コンプレックス、トラウマ、生きていると上手くいかないことは多くあるけれども、そんな見えない優しさに満ち溢れている日常が愛おしく感じられるようになる映画だと思いました。

 

邦画ならではの素朴な笑いが冴えわたってる!

予想していたのは、クスッとした笑いですがいい意味で全然そうじゃありませんでした。出だしの片桐はいりがスキップするシーンから吹き出し、声を上げて笑うことになるとはw

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こけしのような見た目で、おかしな笑い方をする片桐はいり

「ありがとうの香り」ばかりを連呼する大森南明

めちゃくちゃ謙虚な及川光博

主演だけではなく、脇もセンスあふれるキャスティングでニヤニヤしますw

そして日常でクスってしまうような笑いを逃さず入れ込んだのがこの映画です。例えば中学生の時に先生がカルボナーラを間違えてボラギノールと言ったことだったり、電話で「お耳が少し多いようで」を「お電話が少し遠いようで」と慌てて言い直しているおじさんを見かけたことだったり、多分その場にいたら面白いんだろうな、ということが兄弟の回想に出てきたりします。

まあ、その回想自体が面白いというよりも、それを思い出して「クスッと」笑ってしまう小野寺兄弟が面白いんですけどね。

っでそんな独特な感性をお持ちの兄弟の不器用すぎる恋愛模様だったり、彼らのやり取りはもちろん笑えるわけで。

突然始まる、”横文字言っちゃだめゲーム”とか仲良すぎるけど素朴すぎて最高ですwww

その他、ウケを狙ったシーンがまんべんなくちりばめられていて、これが邦画コメディの良さだよな、と恐らく日本人にしかわからない笑いの感性に笑いが止まらないのです。

ちなみに邦画で素朴な笑いがあって好きなのは堺雅人主演の『ジャージの二人』という映画。「なんか、こう・・・」という台詞が連発するめっちゃシュールな私のお気に入り作品です。

 

 最後に

小野寺の弟・小野寺の姉』はキングオブ不器用な人間模様、そして兄弟愛、恋愛など、日常の素朴さにフォーカスし、そこに転がっている大切なものや面白味を拾い上げ凝縮した映画でした。

小野寺兄弟の思いやりはどこから生まれるものなのか、どんなコンプレックスを抱え何に悩んでいるのか。ストーリーが進むにつれわかっていく彼らの不器用さと優しさに触れることで、自分自身の日常にある優しさに目を向けられ、「ああ、幸せなんだな」と思える映画なのだと思います。

 

 

 ▼huluで現在配信中!(2015年9月4日)

 

ベンジーを演じた”サイモン・ペッグ”が出演するおすすめ映画5作品を選んでみた!

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 最近、「サイモン・ペッグ可愛すぎ問題」が私の中で話題となっています。

というのも、わかると思いますが『ミッション:インポッシブル』のベンジーが可愛すぎたからです。それまでは、ただ彼の面白さに惹かれまくって出演映画を漁っていたわけですが今作でベンジーがあまりにも可愛くて、気づいたらニヤニヤしている自分がいました。

今ではサイモン・ペッグと結婚したいと思うくらい好きなのですが、そんな彼の素敵なところをもっと他の人にも知って欲しいなと思ってます。

そういうわけで今回、「ミッション:インポッシブル ローグネイション」でベンジー役としてユーモアを振りまいているイギリス人俳優サイモン・ペッグが出演している映画の中から、彼の魅力溢れるおすすめしたい映画5作品を紹介します!

 

1.「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン」

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エドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロストによるアクションコメディの傑作!!

サイモン・ペッグが演じるロンドンで首都警察として働いていた優秀な警察官が、同僚の僻みが原因で飛ばされてしまった田舎で恐ろしい村の秘密に巻き込まれるというストーリーとなっています。

勤勉で有能な警察官をサイモン・ペッグが演じると、”アクション映画オタク”に見えるのが不思議なところ。しかしそんな映画好きのオタク・スピリットに満ち溢れ、映画が好きな人なら誰もが「最高!」と思わずいいたくなるのがこの作品です。

アクションシーンに関しては、”拳銃を持つババア”が出てくるのでその時点で100点満点。それに下の画像のような、「それやりたかっただけでしょ!!」と笑えるシーンで200点加点。もう100点満点という概念を打ち砕くほどに、映画愛に溢れたアクションシーンが詰め込まれていてテンションが上がらないわけない!!

そして、しっかりとコメディをしていながらもダークなミステリー要素があったりと、様々な要素に満ち溢れています。しかしそれが上手くバランスがとられていて、どれか一つの要素のせいで遠心力ではるか彼方にふっとばされることなく、ちゃんと許容範囲内に収まっているのが凄い!!

実生活でも仲のいい、サイモン・ペッグニック・フロストそして、再タッグを組んだエドガー・ライトの三人だからこそ作り上げることのできた作品だと思います。

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サイモン・ペッグの魅力は、真面目に笑いをとる面白さと表情から醸し出される可愛さ、そして映画愛だと思っていますが、この作品はその面白さと映画愛が全面に出ている作品だと思います。

ミッション:インポッシブル』みたいな可愛さはそこまで強くはないけれども、コメディアンとしての才能の高さが発揮されていて一層好きなること間違いなし。警官姿もなかなかキマっています。

ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン! - 作品 - Yahoo!映画

 

2.『ショーン・オブ・ザ・デッド

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エドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロストが初めてタッグを組んだ映画。

サイモン・ペッグが世界的に有名になるきっかけとなった作品ですのでファンとしては絶対はずせないゾンビ映画の代表作!

ストーリーは、親友といつもパブに入り浸るようなぐうたらな生活をしていたサイモン・ペッグ演じる主人公が、愛想をつかれた彼女の気持ちを取り戻そうとしながらも街に突如溢れたゾンビから逃げ闘うというもの。

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前半はコメディ要素が強くかなり笑えますが、後半からゾンビ映画として容赦がなくなり、唐突にシリアスさが挿入されるため軽い気持ちで見ていると少々ビックリしました。

しかしそれでいてやっぱりコメディだなという終わり方をして、そのバランスが結構好き。

加えて、ラブロマンス要素があったり心あったまる展開があったりとこれまた『ホット・ファズ』同様、様々な要素が詰め込まれている映画となっています。

サイモン・ペッグの真面目に笑いをとる芸風が光る作品でしょう。

ショーン・オブ・ザ・デッド - 作品 - Yahoo!映画

 

3.『ラン・ファットボーイ・ラン』

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サイモン・ペッグ映画で、一番サイモン・ペッグの個性を持ちつつもヒューマンドラマの色が強いコメディ映画。

サイモン・ペッグ演じる、お腹に子供がいる妻を残して結婚式場から逃げ出した主人公が(最低すぎるw)、5年間思い続けた奥さんを取り戻すためにマラソン大会に出場するという話。

ショーン・オブ・ザ・デッド』からさらに悪化したダメ男ぶりをサイモン・ペッグが発揮していてかなり笑えます。

しかしコメディ色が強い一方、エヴァンゲリオン並に「逃げちゃだめだ」がテーマとなっていて、ドラマ色が同じくらい強いです。

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愛する子供と奥さんを取り戻すため、突如現れた妻の恋人と張り合いながら自分のダメさと向き合う不器用な姿に胸が熱くなります。

そのまっすぐな気持ちと、気持ちに伴わないダメっぷりには共感をしつつも映画に入り込んで頑張れ!と応援したくなりましたね。

大好きな人がいる人、自分の弱さに勝ちたい人、そんな人の気持ちを後押ししてくれるような映画でした。

ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ - 作品 - Yahoo!映画

 

4.『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

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これまたエドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロスト映画。

その中でも一番ぶっ飛んでいてバカやってる映画だと思います。

ひと晩に5人で12軒のハシゴ酒という学生時代に達成できなかった挑戦にリベンジすべく、故郷であるイギリス郊外の街ニュートン・ヘイヴンに戻ってきた中年男性たちがそうこうしている途中で街の異変に巻き込まれていく話。

サイモン・ペッグがダメ男というか、もはや救いようのないクズ男を演じています。

メインの登場人物たちは、学生時代は仲が良かったものの、それから別々の道を進みすっかり立派な大人なった中年たち。しかし、サイモン・ペッグ演じる男は一人だけいまだに心が学生のままで全然成長していません。

そんな彼に強引に付き合わされどんどん常識人の皮がはがされていく中年たちの姿が面白い。「昔は俺たち悪やってたんだぜ」というアラフォー男に惨めさを感じつつも、その馬鹿っぷりにかなり笑えました。

けれども、ハングオーバーみたいに酔っ払いがただ馬鹿をやるコメディ映画ではないのがこの映画の魅力です!

これまでのエドガー・ライトとタッグを組んだ映画の中で最も、こうなるだろうという予想をまんまと覆され、ただただ爆笑でしたw

個人的にはこういう、”半分ついていけないけどハチャメチャな展開のある映画”がすごく笑えるんですけど、多分これはダメな人は逆に冷めてしまう恐れのある映画なのかもしれませんね。

そして、SF映画のオマージュがあって映画好きが楽しめる映画にもなっています。

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! - 作品 - Yahoo!映画

 

5.『宇宙人ポール

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安定のサイモン・ペッグ×ニック・フロスト映画。(※監督はエドガー・ライトではありません)

『ワールズ・エンド』同様、SF映画愛に満ち溢れた作品です。

念願だったコミックの祭典「コミコン」とアメリカ中西部のUFOスポットを巡る旅を楽しんでいたイギリスのオタク男二人組が、ポールと名乗る宇宙人に遭遇し敵から逃げながらも彼を故郷に帰してあげようと奮闘するというストーリー。

これまで紹介してきた映画でも制作人のオタクぶりが発揮されていましたが、この作品は一番わかりやすくオタクぶりが放出されています。

映画に詳しくない人でもわかる超有名SF映画のオマージュだらけですからね。

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そしてサイモン・ペッグニック・フロストの息ぴったりのオタクぶりが笑えますが、なんといってもセス・ローゲンが声を担当している宇宙人のポールのキャラクターがいい。決してE.T的な宇宙人ではなく、もう中身は人間のおっさん。

そんなテッドのように下品で人間的な宇宙人とSFオタクのウケを狙いに狙った掛け合いが面白くてたまりませんw

サイモン・ペッグ好きにとっては、ニック・フロストとの仲の良さが伺える演技と、サイモン・ペッグらしいブラックユーモア溢れる笑い、また途中から合流することになる美女との掛け合いが魅力的な映画でした。

宇宙人ポール - 作品 - Yahoo!映画

 

(おまけ)サイモン・ペッグの魅力がわかる動画紹介

スター・ウォーズシリーズを本気でランク付けするサイモン・ペッグ

 

BBCコメディドラマで笑いのセンスを振り撒くサイモン・ペッグ

 

親友ニック・フロストと仲良くスターウォーズごっこをするサイモン・ペッグ

 

 

 

 

 

 サイモン・ペッグよ結婚してくれ!!!←

(※サイモン・ペッグは既婚者です)

 

 ▼サンタさん。サイモン・ペッグ映画のDVD下さい。(切実)

 ▼ミッション:インポッシブルの感想!

 ▼このサイモン・ペッグも激推しです!

 

”海外コミックが原作の残念な映画14選”にファンタスティック・フォーが選ばれてるw

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映画情報サイトの「SCREEN RANT」に投稿された記事”海外コミックが原作のつまらない映画14選”(14 Bad Movies Based on Comics)が面白かったので作品をご紹介!

2015年上映の「ファンタスティック・フォー」も選出されています。IMDbでは10点満点中4点という評価にまで落ちてるし、評判の落ち具合が半端ないですね。あれま

screenrant.com

 以下、14作品をご紹介!

1.『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン/時空を超えた戦い』

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 ショーン・コネリー出演の”最後”の実写映画。

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い - 作品 - Yahoo!映画

 

2.『ザ・スピリット

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アベンジャーズに登場している、スカーレット・ヨハンソンサミュエル・L・ジャクソンも出演。スリーハンドレットやシン・シティの原作者フランク・ミラーが監督。

ザ・スピリット - 作品 - Yahoo!映画

 

3.『ファンタスティック・フォー

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久々にやってしまった大作映画な気がする。

映画『ファンタスティック・フォー』オフィシャルサイト 2015 10.9(Fri.)

 

4.『エイリアンVSプレデター

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あ、間違えた。

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エイリアンvsアバターとセットで観たいですね。

エイリアンVS. プレデター - 作品 - Yahoo!映画

 

5.『ゴースト・ライダー』

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ニコラス・ケイジが頭を燃やすシリーズ映画の第一弾。

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ゴーストライダー - 作品 - Yahoo!映画

 

6.『ハワード・ザ・ダック

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ラジー賞で最低作品賞・最低脚本賞・最低視覚効果賞・最低新人俳優賞の4部門を受賞しているある意味凄い作品。

ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀 - 作品 - Yahoo!映画

 

7.『ジョナ・ヘックス

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死者と語れる賞金稼ぎとなった男が主人公。しかし、あまり能力を活かさない模様。

ジョナ・ヘックス - 作品 - Yahoo!映画

 

8.『ミュータント・タートルズ

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カワバンガ!!マイケル・ベイには一生ついていきましょう。

ミュータント・タートルズ - 作品 - Yahoo!映画

 

9.『カウボーイ&エイリアン

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ダニエル・グレイグとハリソンフォードが共演。エイリアンVSカウボーイにしちゃえばよかったのにと思う。

カウボーイ&エイリアン - 作品 - Yahoo!映画

 

10.『キャット・ウーマン』

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ハル・ベリーが猫のコスプレをした映画

キャットウーマン - 作品 - Yahoo!映画

 

11.『ザ・ファントム』

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アフリカのジャングルから来た変態が謎のコスチューム姿で悪を成敗する映画。クソ観たい。

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ザ・ファントム - 作品 - Yahoo!映画

 

12.『グリーン・ランタン

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緑。緑。緑。

グリーン・ランタン - 作品 - Yahoo!映画

 

13.『ゴースト・エージェントR.I.P.D.』

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R.Ⅰは「安らかに眠れ」、P.Dは「警察署」を意味するらしいです。

死んだ主人公が警察として幽霊と戦う作品。←え、面白そうじゃん!

ゴースト・エージェント/R.I.P.D. - 作品 - Yahoo!映画

 

14.『プリースト』

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進撃の巨人』のヴァンパイアver

 プリースト - 作品 - Yahoo!映画

 

 

 

 マーベルやDC発進のヒーロー映画近年とても最高なものばかりですが、意外とアメコミ原作でも”やってしまった”映画は多くあるみたいですねー。

とりあえずファンタスティック・フォーが駄作映画の道を着実に進んでいく姿を見守ろうと思います。ラジー賞ひっかかるのかな、ドキドキ。

 

 

 

映画『BORUTO』入場者特典「在の書」ネタバレ!

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記事概要

NARUTO映画最新作『BORUTO』の入場者特典である「在の書」のネタバレです。

 

「在の書」内容

・ナルトが火影になる日を描いた漫画

・映画に登場するボルトをはじめとする新キャラクターを含めたキャラクターガイド

・最終回からのそれからを描いた漫画(ジャンプにすでに掲載済み)

 

「ナルトが火影になる日を描いた漫画」ネタバレ

ナルトの火影の就任式が行われる朝、うずまき家は朝食をとっていた。

「アレまだできてねーのか?・・・七代目火影って・・・刺繍入ってるヤツ」

ナルトはヒナタに尋ねる。

「うん・・・ごめんね・・・。何か刺繍屋さんがすごくこだわりの強い職人さんで・・・」

ヒナタは間に合わないといけないと刺繍屋さんに羽織を取りにいったらそのまま式会場に出向くことをナルトに伝える。

ヒナタが出て行ったあと、うずまき家では息子のボルトと娘のヒマワリの喧嘩が始まっていた。

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「おい二人共!もう行かねーと間に合わなくなっちまうんだけどよォ!」

ナルトが二人を叱るが、喧嘩をやめない。すると引っ張り合ったぬいぐるみの頭と同体がちぎれてしまう。

「や・・・やっちまった」と反省するボルト。

ヒマワリは振り返りボルトを睨みつける。

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 「え?母ちゃんと・・・おンなじ眼?」

ヒマワリは百眼を開眼させる。

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それに気づいたナルトは二人を止めに入るが、ヒマワリの”点穴”により意識を失ってしまう。

そんな中、開会式の開始時間が近づいてきた。カカシは木ノ葉丸にナルトに変化するよう命じる。

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開会式は木ノ葉丸の変化の術によって行われた。

 

「これは急止の点穴・・・これじゃあ今日一日はもう・・・誰が?」

開会式が始まる前、式場でナルトがまだ到着していないことを知り家に帰ったヒナタはナルトが点穴により倒れていることに気づく。

 

「・・・ヒマワリ・・・キレたらこんなにヤベーって知らなかったってばさ!!もうこれからは・・・」

隠れるボルト。しかし、透視能力のある百眼によって見つけられるのであった・・・

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おわり

 

感想

まとめると、ナルトの火影になる日を描き、ヒマワリの最強キャラを描いたストーリーとなっていました!

いや、なんでお母さんも知らないのに点穴使えるの!?wヒマワリ怖すぎるww

うずまき家の子供たちは二人とも結構エリート道を進みそうです。

 

 

 

 

 

▼本編感想!最高過ぎた・・・

 

 

 

 

 

 

 

『BORUTO』感想”NARUTO映画史上最高に感謝感激感動の嵐”

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映画『BORUTO』(ボルト)を見た感想をネタバレなしで自由に書いてます。今までのそしてこれからのNARUTOがつまった素晴らしい映画で、いちNARUTOファンとしてとても感動しました。本当今までありがとうございました。

リリース情報

日本公開日:2015年8月7日

BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE-

簡易感想

私的好き度:★★★★★

笑える:★★★☆☆

泣ける:★★★☆☆

スカッとする:★★★☆☆

ドキドキする:☆☆☆☆☆

心があったまる:★★★☆☆

怖い:☆☆☆☆☆

 

映画感想

自分自身の過去・現在・未来を想う

これまでのNARUTO映画で一番素晴らしい作品でした!!!!!!泣泣泣

もう本当毎週水曜日の夕方にテレビでやってた時からNARUTOが大好きなファンなんですけど「NARUTOを好きでよかった」と私はエンドロールで涙を流しながら思いましたよ。

ナルト世代はすっかりみんな大人になっていて、馬鹿やってたナルトもすごい落ち着きのあるかっこいい男になっている。この映画はそんな”あれから”数年の月日の経った世の中で、成長した彼らの子供たちを描きつつ、受け継がれていくことを主題に置いた作品です。

だから泣けるんだろうな。長年ナルトを見てきた世代としては、その15年間という月日の重みを感じられる映画であり、それまでのナルトたちの色々が思い出された映画になっていました。

なので「もうアニメ開始からは13年経ったのか」というナルトと共に成長した自分自身のこれまでの過去を振り返ることにもなったし、また成長した現在の自分だったり、これから家族を持つことになるであろう未来の自分を考えさせられるものになっていて、自分にとってこの映画はナルトのたちの成長した姿を見ながら自分自身の過去・現在・未来を考える作品となりました。

 

変わりゆくもの、変わらないもの

何も知識を入れずに行ったので少し驚いたのが、木の葉の里やそこでクラス人の暮らしぶりが大きく変わっているところ。

”高度情報化社会”とかなんかでビルが立ち並び子供たちはゲームをやり、ナルトなんかもパソコンでメールのやりとりをしたりテレビに出演していますからね。成長具合が10年前くらいの日本みたいでした。伝書鳩とか使わなくなっているんでしょうねきっと。

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(よく見るとビルが立ち並んでいます)

 

そんな進歩している社会では忍具も影響を受けていて、忍術ができない人でも術を扱うことのできる忍具が発明されています。それが今作のキーとなるところ。

そんなものがあったら修行する忍者がなくなっちゃうじゃん!と、もはや忍者のあり方自体が変わってしまうような道具なんです。

時代の変化と共に忍者の本質も変わってしまうのか。それが問われている映画でした。

そして、忍者のあり方だけではなく広義的に”手間暇かけることの面白さ”を描いた映画でもあったと思います。

例えば、ゲーム。自分のモンスターを育てるのってとても時間がかかるじゃないですか。だから、伝説のポケモンみたいなすでに出来上がってるモンスターを人から貰って育てる手間を省くことをする人はいるわけですが、それってつまらないんですよね。

時間はかかるけど、自分で育てることが案外そういうゲームの醍醐味だったりするんです。こういうことを経済用語では”イケア効果”なんて言いますが、やっぱり手間暇かけることが人間は好きなんだと思います。

っと全然話がそれましたが、つまり結構脚本もしっかりしていて、予告で岸本先生の「これ以上のものはもう僕には描けません」という言葉が流れますが、案外それは本音なのかもと思いました。(いや、岸本先生の限界ではないしまた書いて欲しいんですけどね)

 

大人になったナルト世代

今作は新世代をメインに描いていると思いきや、結構ナルト世代の方がメインに描かれているように感じました。だから、あれからどう成長していったか知ることができて楽しかったです。

もうすでに誰と誰が結婚して子供を生んでというのはわかってましたが、どんな仕事に就いて何をしているのか知ることが出来ます。

今作は中忍試験が描かれますが、そこで誰が試験監督をしているのかわかりますし、ナルト世代が時代を引っ張っていることがよくわかって少し感動しましたよ。みんなすっかりちゃんとした大人になったなって。

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ナルトは火影になって目の下にクマが出来るほどに多忙のようで、びっくりするぐらいにしっかりと仕事をしています。だらしないナルトの面影はほとんどなく、かっこいい大人に成長しているんです。

今作はそんな多忙で子供の相手も出来ないパパナルトに息子のボルトが反感を持っているということでストーリーが進んでいきます。

面白いのが昔のナルトとボルトの違いですよね。

以下入場者特典の「在の書」に載っていたキャラクター説明です。

うずまきボルト

忍術の才に優れ、アカデミー時代から上忍クラスの術である影分身の術を速くも修得。父と祖父が火影ということもあり、周囲から期待が寄せられている。

この通り、親のいなかったナルトに対してボルトは親はいるし、親が火影でまわりの期待があり忍術の才能はあって全然落ちこぼれではないボンボンなんですよ。

見た目こそナルトに当たり前だけど似ているものの、ナルトとは正反対の幼少期を送っているんですねボルト君は。

そんな彼の悩みはナルトの幼少期とは全く違って、恵まれているからこその悩みです。前までは親が相手をしてくれたのに、火影になってから相手をしてくれなくなったことに不満を持って悩んでいる。初めから親のいないナルトにとっては羨ましい悩みだと思ってしまいます。まあ、楽しい時間を経験したからこその悩みだとは思うのでボルト君の気持ちは十分わかるんですけど!

っでそんな息子に対するナルトの接し方は漫画同様冷静です。

成長したナルトが父親として冷静に接する姿には新鮮さを感じました。

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他のメンバーは前から結構大人びていたからそこまで中身の変化は感じなかったんですけど、ナルトの中身の変化は結構大きくて彼が一番成長したなと思います。

 

そして、親子で言うと個人的にはサスケとその娘サラダの親子が結構好きです。二人が関わるシーンは全然多くないんですけど、二人のどこか不器用な距離感が気に入りました。どうかサスケとサクラとサラダの家族の様子を40ページくらいで岸本先生書いて下さいお願いします!!←

 

やっぱり体術でしょ!戦闘シーンがかっこよすぎる!!

今作で最も興奮したのが、ナルトとサスケが協力して敵と戦うシーン。

訳あって体術がメインの戦闘なんですけど、ほんと「待ってました!」って感じです。

かっこよすぎた!!!!

そんな長いわけではないんですけど、あのシーンの力の入れようにはテンションあがらないわけないです。

修行しなくても忍術を発動できる忍具について前述しましたが、体術だけはどうしても修行が必要なんですよね。体術にこそ忍者の本質がつまっているのではないかと思います。

ああ、もう一回見たい。このシーンのためだけにもう一度見たい・・・

 

最後に

終わりと言わず、どうかBORUTOをまたアニメ化してほしいと強く思いました。これからボルトの世代がどう成長していくか、ナルトの世代がどう彼らを支えていくか。岸本先生には本当しばらくは休んで欲しいですがいつかでいいので続きがかなーり見たいです!!!!

 

あと、今作のエンドロールは今まで見た映画で一番感動しました。もはやラスト近くの回想の入れ方とか反則レベルで終わりからずっと心が動かされっぱなしでしたね。そしてエンドロール後にミツキという少年の親の正体がわかるので最後の最後まで楽しめました!!!いまだに信じられないけれど!!w

ひとまず、ナルトをつくりあげてくれた方々に感謝申し上げます。ありがとうございました!!!

 

 

『カカシ外伝』(全く登場しなかったカカシ先生好きのみなさんへ)

 

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『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』感想”前作超え!!イーサン・ハントやってくれた!”

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記事概要

映画『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』を見た感想をネタバレなしで自由に書いてます。ミッション:インポッシブルシリーズの大ファンである私は、ただ今絶賛大興奮中であります。初めに言いますが、私の中で間違いなく前作超えです。

リリース情報

日本公開日:2015年8月7日

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』公式サイト

簡易感想

私的好き度:★★★★★

笑える:★★★☆☆

泣ける:☆☆☆☆☆

スカッとする:★★★★☆

ドキドキする:★★★★☆

心があったまる:★☆☆☆☆

怖い:★☆☆☆☆

 

映画感想

これでもかってくらいにサービス精神旺盛な映画!

これはやってくれた!イーサン・ハント初っ端からやってくれた!!ミッション:インポッシブルシリーズ第5作目の今作は、私の期待を出だしから超えてくれました!!ニヤニヤが止まりません!!!

今作の見どころの一つは何といっても前作以上のアクションシーン!他の映画で山場になりそうなシーンが何度も何度もありますからね!!

様々なバリエーションのギリギリアクションシーンがこれでもかってくらい詰め込まれていて、「あ、トム死んじゃうわ」とさすがに思いました。

ここまでいくと単なるアクション映画ではなく、エンターテイメント映画の領域に達していると言えるでしょう。観客を喜ばせようというサービス精神旺盛な映画です。

だからつまらないはずないんです!!!

寿司に例えると”お皿に溢れに溢れたいくら軍艦”です。もう普通にいくらが乗っているだけで美味しく食べれるのに、店の人が「いいから、いいから」といくらを乗っからないほどに乗せてくれるような感じ。絶対美味しいでしょ?

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だからこの映画は一言で言うと

いくら乗せまくり軍艦映画です。

もう超例えが悪い!!お寿司食べたいだけじゃん!という突っ込みを自分にしつつ(反省してます)、本当ここまでしてくれる制作人凄いと思います。普通シリーズものって後半になるとつまらなくなるものが多い気がするけど、むしろ前より観客を楽しませようとしてくれるんですよね、このシリーズは。

そんなサービス精神全開な今作は、ミッショイン:インポッシブルシリーズ最新作にして最高な作品になりました。ゴーストプロトコルが素晴らしすぎてこれ以上面白いもの作れるのか?と思いましたが、全然最高の際限が見えなくなりましたね。

まさに不可能なんてない映画だということを自ら体現している映画と言えます。

 

トム・クルーズのスタントなしアクション!

予告やポスターで全面に出されている例の飛行機にトムがしがみついているアクションシーン。初めて予告編で見た時にはさすがにスタント+CGだろうと思いましたが、実際トムがやってるということで驚愕です。

前作「ゴーストプロトコル」ではドバイのタワーで宙ぶらりんになっていたトムクルーズなのでまあ彼ならするだろうと思いつつ、けれども初めは私「いや、でもさ」と半信半疑だったんですね。だから証拠写真探してみました。

 

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結果:マジだった。

命綱があるとしても高所恐怖症の私からすると本当ありえないことをやってるわけで、こんな危ないことを何億と稼いでいる超スーパースター本人がやってることも、それを許可した制作人もみんなクレイジーとしか思えません。最高すぎか!

その他、臨場感ありまくりのカーアクションや本当にイーサンハントが死ぬと思った水中アクション。そしてそしてレベッカファーガソンのナイフアクションなどなど、素晴らしいアクションシーンが目白押しでとても楽しめました。

 

ユーモアとシリアスさの絶妙なバランス!

前作でもおなじみのサイモン・ペッグ演じる"ベンジー"が今作では結構活躍していまして、そのおかげでよりエンタメ作品として完成度の高いものになっていたと思います。

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サイモンペッグは「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ」などコメディ映画で大活躍している超愉快な俳優なので、彼がそこにいることでシリアスな展開が緊張が張りつめた感じにはならないんですよね。

それっていいことなのか?と疑問に思うかもしれませんが、いいことなんですそれが!

もちろん、例えば「ダーク・ナイト」にサイモンペッグがいたら完全にシリアスさが台無しになってしまうんですけど、ミッションインポッシブルはあくまでもエンタメ作品なんですから!

そもそも今更イーサンハントが死ぬはずがないし、絶対にミッションを成功させることもわかっていて、そんな中で変にシリアスさを作ってもわざとらしくなると思うんですよね。

でもそうではなく、あえてコメディ要素の塊であるサイモンペッグを投入し絶妙にユーモアを作りだすことで、シリアスな展開にさえわくわく感を作り出す。

そう、このわくわく感とそしてドキドキ感こそがミッションインポッシブルで私が求めているものであって、それを強めたのは個人的には当たりでした!

しかし、だからといって悪役が茶番には決してなっていませんよ!悪役を演じた、ショーン・ハリスの目線だったり声の出し方だったりが良く、強者オーラが半端なく出ていました!

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あと、今作のヒロインは間違いなくベンジーです。

サイモン・ペッグ好きからするとかなり萌えた←

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そして今作はアクションだけではなく、結構「仲間・友情」がテーマともなっています。第一作目に仲間を失ったイーサンハントの人間離れしたハイスペックさの中にある人間味を出せていてその辺のバランスも良かったのではないかと思います。

 

最後に

もう一度言いますが、私の中で間違いなく前作超えです。

見れて良かった。生きてて良かった。

あ、そうそう、来場者プレゼントとしてポストカードを貰いました!

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二回行ったので上の二つのポストカードをGETです。

・・・全部揃えたくなってきた。

 

 

 

 

 ▼近頃、サイモン・ペッグの可愛さに頭を抱えているため書きました