『変態小説家』感想”サイモン・ペッグぺろぺろ映画認定作品”
映画『変態小説家』(原題:Fantastic fear of everything)を見た感想を書いてます。
初めに言っておきますが、この邦題と映画の内容は関係ありません!!!
多分サイモン・ペッグがコメディに強い俳優ということもあり、コメディ要素を売りにしたいという意図でこんなタイトルをつけたんだと思うんだけれど、ここまで内容と違うとやっぱり良くないよね~。まあとにかく、残念ながらサイモン・ペッグが変態の映画ではありませんでした!←
リリース情報
日本未公開
簡易感想
私的好き度:★★★★☆
笑える:★★★★☆
泣ける:☆☆☆☆☆
怖い:★★★★☆
スカッとする:☆☆☆☆☆
ドキドキする:★★★☆☆
心があったまる:★★☆☆☆
映画感想
ホラーテイストで独特な世界観!
日本未公開のこの映画。なかなかフィルマークスやYahoo!映画でのレビューが低かったのであまり期待しないで見たんですけど、ふっつーに面白かった!!!
え、なんでこんなに評価低いの?と不思議なくらい。期待して観たとしても満足できたと思うレベルで良い映画だと思いました。
連続殺人鬼の生態を調べているうちに自分自身が命を狙われているという妄想に苦しめられている小説家のジャックが、自分自身のトラウマと向き合いそれを克服していくというストーリー。小説家のジャックをサイモン・ペッグ(好きだああああ!!!)が演じています。
クラシック調のホラーミュージックをバックにしたオープニングからサイモン・ペッグの目のドアップという始まりからしてかなり独特な雰囲気を醸し出すこの作品。その独特さはぶれることなく、最後まで作品全体を包みこんでいます。
「三週間前ナイフを離せない 誰かに命を狙われてるんだ」という台詞と共に、なにやら明らかにヤバそうな男が登場しますが、それが主人公ジャックです。
繊細な心を持つジャックはもともと絵本作家だったものの、現在はミステリー作家に転身すべく連続殺人鬼の研究に没頭していました。しかし、そのせいで自分が命を狙われているという妄想にとらわれ、寝ずにおびえながらナイフを握る日々を送っていたのです。
前半はそんな、妄想にとらわれる主人公の姿を描くのがメインで、ほとんどサイモン・ペッグの独壇場です。一人で叫んで怒りをぶつけて震える異常な主人公の姿が描かれ、時折ドカーンとかなり笑えるシーンがはいる。彼の妄想で苦しむ姿には同情のまなざしを持って見ていましたが、突然冷静さを失っている故にとんでもないことをしでかしてしまう姿には思わず吹きましたw
唐突に入るラップシーンをはじめ、サイモン・ペッグのコミカルな演技が光っています。
そして物語が進むにつれ、ジャックがどうしてこんなに妄想にとらわれるほどに精神を病んでいるのかわかってくるんですね。
まずわかることとして、彼は「コインランドリー恐怖症」を患っていました。まあそのままで、彼はコインランドリーにとんでもない恐怖心を抱いていたわけです。
そのため、洗濯ができなくいつも格好が汚らしい。なのに汚れの目立つ白いブリーフを愛用しているのには笑いますが、彼はコインランドリーに近づけないほどの恐怖心をもっているのです。
それには過去のとあるトラウマが原因となっていて、その正体が中盤に入りわかってきます。コインランドリーに怯えるくだりは共感することもあり結構笑ったところだったんですけど、手放しには笑えない悲しさは感じなくもなかったです。
そして後半に入るとまさかまさかの展開。それまでのホラーテイストがより引き立つハラハラするパートでした。
そう、結構この映画ホラーなんですよね。主人公が怖い妄想をするからなんですけど、ホラーお決まりの鏡を使う演出だったりに普通にハラハラドキドキしましたよ。
サイモン・ペッグの一人演技シーンでの面白さを支えていたのは、このホラー要素のハラハラ感でしょう。実際に起こっていることではないとわかっていても、少なくとも私のようなビビりを怖がらすだけの怖さはあり、緊張感を持ってみれました。
(ちなみに私は子供向けのお化け屋敷の入り口でギブアップするほどのビビりです。ご参考まで)
そして、ゴシックホラーを漂わせる美術品が可愛い。主人公の部屋は、ビクトリア時代にあるような古典的なモノで溢れています。
挿入される独特なアニメーションも合わせて、視覚的にも楽しめた作品でした。
サイモン・ペッグの可愛さに大興奮!
では、ここからはサイモン・ペッグ好きの視点で評価したいと思います。
この映画のサイモン・ペッグは彼の出演作の中で一番可愛いです。
『ミッション:インポッシブル』のベンジーもとてつもなく可愛かったんですけど、この映画のサイモン・ペッグの怖がるシーンが声を出すくらいに可愛かった。これだよ、このサイモン・ペッグが見たかったんだよ!!と私のテンション指数が一瞬にして最高潮目指して駆け上りました。自分の変態さに気づけたのである意味邦題は間違いではなかったのかもしれないですね。()
このパーマがかかったおろした髪型も最高に可愛いです。
以上のことから、この映画を「サイモン・ペッグぺろぺろ映画」に認定いたします←
最後に
邦題はクソですが、トラウマというテーマを置き、独特な雰囲気を保ちながらハラハラや笑いを提供してくれる良作だったので是非お勧めしたいですね。
サイモン・ペッグ好きなら迷わず見て!!!いいから見て!!!!
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