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映画に飲み込まれた迷い主

『ピッチ・パーフェクト2』感想”変人集団が歌も下品さもパワーアップして再来”

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映画『ピッチ・パーフェクト2』を見た感想をネタバレなしで書いています。前作の『ピッチ・パーフェクト』がゲラゲラ笑えるし、音楽でノリノリになれるしでとても好きな作品となったわけですが、続編の今作は前作の良さを残しつつ全体的に音楽も変人度合もパワーアップしています。やっぱりベラーズは最高でした。

リリース情報

日本公開日:2015年10月16日

簡易感想

私的好き度:★★★☆☆

笑える:★★★★★

泣ける:☆☆☆☆☆

怖い:☆☆☆☆☆

スカッとする:★★☆☆☆

ドキドキする:☆☆☆☆☆

心があったまる:★★☆☆☆

憂鬱になる:☆☆☆☆☆

 

映画感想

変人さも下品さも何もかもがレベルアップ!

前作観終わった後にかなりノリノリな気分になれて嫌なことを吹き飛ばしてくれた『ピッチ・パーフェクト』の続編ですが、今回も前作同様笑いに笑いまして心にモヤモヤを一切残さずに映画館を出ることができました。

持ち帰ったものはビートの刻んだミュージックと変人たちの笑顔。もう他にはいりません。そんな映画です。

前作ではとあるハプニングによって解散の危機に瀕してた落ちこぼれアカペラサークルである”ベラーズ”に集まった変人たちが全米大会優勝を目指して恋に音楽、友情に奮闘する姿が描かれていました。

しかし続編である今作ではそれから3年後。なんと3年間連続して全米大会で優勝を果たしオバマ大統領の前でパフォーマンスするまでに地位が上昇していました。あの変人たちが大統領の前で歌うなんて場違いにもほどがあると、変人ぶりを知っている人は思うのでしょうが、彼女らは全く手慣れた様で歌とダンスを披露します。

「私の知ってるベラーズではない。」そんなことを始まった時に若干思いましたが、”空飛ぶデブ”を見て一安心です。

まあネタバレになるのでそれについて詳しくは言いませんが、とにかく相変わらずのベラーズだなと、見ていて笑えるな、と。

しかしながらベラーズはもともとゲロを大量に吐く人がリーダーだったグループなんですよね。つまり何かの呪いなのかわかりませんが、そんなとんでもないことまでベラーズらしさとして彼女たちは発揮してしまうのです。

いや、吐きはしなかったんですけど、ハプニングを起こしてしまうのです。もはやゲロより酷い。ゲロより汚い。そんなこんなで、全米を回るツアーの権利をはく奪されたベラーズはなんとか残された世界大会への切符を手に、優勝することで汚名返上、起死回生を狙います。というのが続編である今作の大まかなストーリーです。

 

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ピッチパーフェクトの魅力と言えばミックスされた音楽。前作よりもパフォーマンスパートが増えていて、そんなに洋楽に詳しくない人でも知っているくらい有名な曲も登場します。

世界大会と規模が大きくなっているだけあり、クオリティも良くなっている。それを強く感じさせるのが、ドイツ代表である”ダス・サンド・マシーン(DSM)”というグループです。

そしてこのDSMが今回ベラーズたちのライバル的存在として描かれているのですが、もともと持っている実力でいったらDSMの圧勝じゃないですか?というくらい重低音のきいたビートボックス集団で、今にも「ハイルヒトラー!」と叫び出しそうな軍隊的威圧感でベラーズを圧倒させます。

しかしパフォーマンスもいいけど、それはもうこの映画がアカペラを題材にした映画なのだから良いのは当たり前と言えば当たり前なんですよ。だから期待通り、期待以上ではあったものの、驚きや感動はやはり前作よりも薄れたかなという感想を持ちました。

では何が今作で印象深かったのかなというと、私はキャラクターの濃さ、その変人っぷりが前作をはるかに上回っていて良いなと思いましたね。

大会の司会者は前よりも超差別主義に磨きがかかっていて、真面目な人が見たら「あり得ない!(怒)」と声高く言いたくなるくらいに酷い差別発言の連呼です。(言いたい放題すぎてかなり笑えました)

そんな感じにこの作品のキャラの濃さって時に見ている人を引かせるくらいなんですよ。可愛らしい女の子がドストレートな下ネタを連発するし、笑いを通り過ぎて恐怖心を抱かせるほどに常軌を逸した意味不明な発言をする人はいるはで、なんかもうドキドキしちゃう←

それくらいにぶっ飛んでるキャラクターばかりですが、そこに妙な自然さがあるのがなんかすごいなと思います。俳優が元からそんな変なキャラだろ思わせるくらいキャラクタ―になりきっていて、違和感が全然ない。

さらにキャラの濃さがパワーアップしていることで、ギャグ要素もぶっ飛んでいて、前作でもなかなかに驚きのあるギャグシーンばかりでしたが、今作ではより不意打ちギャグパートが多かった気がします。

それだからもちろんかなり笑えたんですけど笑いつくせなかったのも事実。というのもアメリカ人に馴染みのあるネタが多く、全部を理解することが出来なかったんです。

「くそ、もっとアメリカや英語を知っていたらもっと楽しめたのに・・・」とこういう映画を見ると若干悔しい思いをするのですが、反対に海外ドラマを滅茶苦茶見ていてアメリカ文化に馴染みが深かったり英語が話せる人にとっては、本当笑える映画なんだと思います。

 

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そして笑って踊って歌ってきたベラーズの友情も青春映画らしく描かれていてちょぴり感動。前作では1年生だったベッカやエイミーたちが4年生となってるので留年しない限り世界大会が終わったらベラーズから卒業しなくてはいけないのです。

って言ってもね、卒業自体は本人たちは変人らしくドライで辛気臭いシーンはないんですけどね。ベラーズの仲間は一生の支えになるという台詞に、自分自身の学生時代を振り返ってみてちょっぴり感動してしまいました。(全然友達いませんが。←)

 

そのほか二組のタイプの違うけど若者らし恋模様が描かれていたりなど、青春要素はベースとしてしっかり描きつつ、ぶっ飛んだキャラとギャグでクセの強い作品に仕上がってました。

だけども変人しか出ていないけどパフォーマンスが輝いているから、イケメンや美女はほぼ皆無だけどダサさはなくてかっこいい。キラキラしているけど、親近感を湧かせるところがこの作品が人気の理由なんでしょう。

あらすじ

全米アカペラ大会での優勝から3年後、女性アカペラチーム「バーデン・ベラーズ」はスキャンダルを起こして大会出場禁止処分を受けてしまう。どうにか名誉 挽回のチャンスをもらったものの、それぞれ悩みを抱えるメンバーたちの心はバラバラだった。さらに、ドイツから最強のライバル「ダス・サンド・マシーン」 もやって来て、ベラーズはピンチに追い込まれる。

ピッチ・パーフェクト2 : 作品情報 - 映画.com

 

カメオ出演が豪華すぎる!

・Pentatonix

・Pharell

Christina Aguilera

・Adam Levine

・Blake Shelton’s

オバマ大統領夫妻・・・などなど

特に洋楽好きが大興奮のスターがどこかしらに劇中に登場していてニヤリとしてしまいました。ピッチパーフェクト2の人気が伺えます。

▼下記の海外のサイトにさらに詳しく載っています。

A Complete List Of Pitch Perfect 2's Aca-Awesome Celebrity Cameos - CINEMABLEND | page 10

 

 最後に

『ピッチパーフェクト』はとにかくアカペラが好きで下品で不謹慎なブラックユーモア大歓迎な人間が滅茶苦茶楽しめる映画でして、決してハイスクールミュージカルのように爽やかな青春映画ではありません。そういうクセがあるところがこの映画を私が好きな理由です。

まだ見ていない人は観終わった後にYouTubeでサントラをガンガン流して事故に合わないようにお気を付け下さい。

 

 

 ▼ダス・サンド・マシーンvsベラーズ