【Huluおすすめ映画】「マッドマックス2」ネタバレなし感想 ”狂った世界で人は人間として生きられるか”
伝説の映画「マッドマックス」シリーズの二作目
”狂った世界で人は人間として生きられるか”
簡単にストーリー説明
妻と子を亡くした主人子マックス(メル・ギブソン)は、大規模戦争で荒廃した世界で入手困難になった石油を求めて旅に出ていました。
そんな中、同じく石油を求めているモヒカン頭の狂った暴走族に追われることになります。
なんとかそれを振り切ったマックスでしたが、途中またもや男に襲われることになります。その男こそ今作でマックスの相棒的存在になる男でした。
そうして形勢逆転したマックスは男から「ガソリンが大量にある場所を教えるから命だけは助けてくれ!」と言われ石油を大量にくみ出している製造所のある場所に向かいます。
そこで見たのは、男の言ったように煙をあげながら石油をくみ出している製造所とそこの石油を奪おうと群がる先ほど襲った暴走族でした。
しばらくその現場を見張ることにしたマックス。相変わらず、暴走族は石油を奪おうとそこに群がっています。
すると、製造所から車が出てきました。その車はまんまと暴走族の餌食になってしまいます。生き残った人間を助けたマックスは石油をもらうために製造所に向かいます
そしてわかった石油製造所にいる人間の目的と暴走族の対立。巻き込まれたマックスはそこにいる少年などに影響を受け彼らの手助けをすることになります。
見所1:まさに北斗の拳にいるような個性的なキャラクター
実はマッドマックスに影響を受けたのが北斗の拳なんですけど、とにかくキャラクターのビジュアルがひどいのなんの。
酷いって褒めてるんですよ?こんな格好で外歩けるなんてええ、凄すぎます。絶対マネしたくないですね。
特に、リーダーの”ヒューマンガス”のビジュアルが素晴らしいので載せておきます。
※どこかの変態ではありません
そんな個性的なビジュアルに加えて狂ってる性格をしているのでヤバいヤバい。なんかどうでもよくなってきます。このヤバさは最新作にも通ずるところですね。
見どころ2:静かなカーアクションがとてもかっこいい
今時のアクション映画って、ドーン!バーン!ガシャーン!ととにかく迫力重視なものが多いです。しかし、この作品は今のアクション映画と比べると凄い迫力があるというわけではありませんが、寄ったカメラワークとCGを使っていないリアルさ、そして無駄に効果音を加えていない静かで緊迫した雰囲気が上質なアクションシーンを作り上げています。
見所3:マックスの中で生きる人間らしさ
マックスは前作では警察官として正義を胸に生きてきました。
しかし荒廃した世界で仲間や家族が死んでしまいます。そして気づくのです。
自分の中に眠る狂気を。
人間らしく生きることをやめたマックスは、一人で生きただ石油を求めて走り続ける日々を送ります。
けれども、マックスから完全に人間の心がなくなったわけではないのが見ていてわかりました。
大量の石油を抱える集落で、言葉はしゃべれないけど平気で人を殺すようなヤバい子供がいるのですが、その子らと交流することでマックスの心は揺れます。
そして「一人で生きたい」と集落からの助けを求める声を聞こうとしないマックスですが、なんだかんだ犬をいつもつれていたりと完全には一人でいることができないでいるのです。
どんなに荒廃した世界でも人間を捨てきれないマックス。だからこそ苦悩するんですよね。
敵の集団はもう人成らざる者たちではありますが、そんな感じに捨てられる方が楽でしょう。
どんな環境でも自分らしさを見失わないようにいることなんて素晴らしいことだけれども、その分苦しさもあるのは間違いないです。
こんな狂った世界ではなくても、自分とは違う価値観を持った環境で自分らしく生きるかそれに順応するのか。
どちらがいいかなんて正解はないと思いますが、私は苦悩してでも大切なものはなくさないように生きたいと思ったりしました。
最後少し真面目なことを書きましたが、まあそんな映画ではないですよね。
それでも、最新作である「マッド・マックス怒りのデスロード」のように決して「Ⅴ8!Ⅴ8!」と叫びたくなるものでもなく、結構静かに良質にまとまった映画であると思います。
そして、メルギブソン主演のマッドマックスの中で最も面白い映画です確実に!
最新作ももう少しで上映が終了するかと思いますが、こちらの作品を観て主人公のマックスの心の闇を知った上で見るとまた感じるものが多くなるはずなので、是非今作を見てから最新作を鑑賞してみて下さい。
「マッド・マックス怒りのデスロード」
狂った世界もいいですが、ちょっと心を休めてラブコメはどうでしょうか?