のどぐろパート Moo!Movie!

映画に飲み込まれた迷い主

映画『バクマン。』感想”ウォォォォォ!!!まさにジャンプな青春映画”

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映画『バクマン。』を見た感想をネタバレなしで書いています。ちょっと真面目に2015年邦画ベスト来たかもしれません。原作の補完が不要なまとまったストーリー。邦画にしかできないであろうこだわりの演出。キャストから何まで期待超えてきました。

リリース情報

日本公開日:2015年10月3日

簡易感想

私的好き度:★★★★★

笑える:★★★☆☆

泣ける:★☆☆☆☆

怖い:☆☆☆☆☆

スカッとする:★★★☆☆

ドキドキする:☆☆☆☆☆

心があったまる:★★☆☆☆

憂鬱になる:☆☆☆☆☆

 

映画感想

”THEジャンプ”な青春映画!

漫画だろ?家にこもって漫画描くなんて高校生らしくないんじゃない?なんて一瞬でも思った自分が間違いだった。なんだこの真っ直ぐな青春映画は・・・。

青春時代の無敵モード。今やってることに全力で取り組んで、可能性の広がった未来を信じて夢を掲げる。悔しい思いに目覚めて闘志を燃やし、時に喧嘩をしながらも、打ち勝つために努力・努力・努力。汚れた顔も服も青春の証。好きな人を一途に思う素晴らしきや青春。

まさにジャンプのスローガン、友情・ 努力・勝利が描かれています。部屋にこもって作業する漫画を題材にした作品がまさかこんなに直球青春映画になってるとは正直思いませんでした。原作を知ってる人ならそんなこと思わないんでしょうが、全然読んだことなかった身からすると結構その点が予想外というか期待を越えた点です。

高校生が漫画家を目指すからいいんですよね。そこにすごい良さが詰まってる。原作ではそこから登場人物が成長するようですが、この映画は高校生を描いたから凄く良い映画に仕上がってたんじゃないかなと思います。

というのも高校生って本当純粋に夢を追いかけられるじゃないですか。そこがいい。もちろん将来のことを現実的にも考えるけど、それでも彼らは純粋にこうしたい。こうなりたいという気持ちを持ってる。持つことができる。

例えば「俺は海賊王になる」とか「火影になる」とか、大きなことを宣言してそして努力することが出来るのって高校生までだと大学生の自分は思います。これからどうなるかわからないけど、ただ今はとにかく全力で頑張りたい。なんて臆すことなく思える時期って人生の中できっと凄く貴重で、そんな自分を信じて真っ直ぐ努力できる彼らの青春を見るのはとても気持ちが良かったです。

 

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いやでも、別にこの映画ってちょっと才能のある高校生のサクセスストーリーを描いているわけではないんですよね。それを描きたいわけではきっとない。どうなるか”結果”を描きたいんじゃなく努力してる”今”を描きたいんですたぶん。

だって大抵高校生が汗水垂らしながら必死こいてやることって何も将来に結びつかないですか。野球やバスケ、吹奏楽。例えば部活動は青春の象徴だけども、じゃあ頑張ってプロになれるの?って言ったら大体はそうじゃない。

でも実際高校生の彼らは別に将来のために頑張ってるわけじゃないんですよね。単純に上手くなりたいから、勝ちたいから。そのために努力してるんです。

もちろん将来の夢を持ってはいるけど、彼らを突き動かすのはもっと単純なことなんです。さっき真っ直ぐ夢を持てることが高校生の良さなんて言いましたが別にいつもいつもその夢を意識しながら努力してるわけじゃない。「火影になりたい」って夢に向かってたナルトも、実際はライバルに勝ちたい。強くなりたいっていう単純な思いで努力してるんですよね。

つまりこうなりたいという大きな夢を持ちながらも、単純で真っ直ぐな気持ちを胸に目の前のことに全力が注がれてる。それが高校生の姿なのだと思うんです。

そんな風にこの映画は高校生が夢を持ちながらも目の前のことに必死こいて努力して、友達と目をキラキラさせながら少し意気がってぶつかっていく姿を描いたからこそいいし、ラストの気持ちよさがあるんです。

神木隆之介佐藤健のW主演ですが、彼らの演じた決して目立つタイプではなさそうな高校生が叫んだり、走ったり、手を叩いたりする姿に熱くなりました。取り返しのつかない過ちとか、同じ人を好きになっちゃったなんていう少しドロドロした恋愛とか、なんてのも青春だなと思うんですけど、やっぱり真っ直ぐな青春っていい!

どんな形の青春でもその刹那的の感じが心を掴むのは変わりないけど、やっぱりジャンプ的青春っていいわ!って思います。この映画は漫画を題材にした映画ですが、何よりも高校生の青春を描いた作品です。サカナクションの爽やかな主題歌も後押しして主人公二人の真っ直ぐさに心を動かされました。

あらすじ

 高い画力に恵まれながらも夢を持たず普通の生活を送ってきた高校生の真城最高は、同じクラスの秀才・高木秋人から一緒に漫画家になろうと誘われる。プロの 漫画家だった叔父を過労で亡くした過去を持つ最高は漫画を描くことを拒否するが、思いを寄せる声優志望のクラスメイト・亜豆美保と交わした約束をきっかけ に漫画家を目指すことに。週刊少年ジャンプでの連載を目標に漫画づくりに励む最高と秋人は、敏腕編集者・服部に才能を認められ漫画家としての第一歩を踏み 出す。しかし、そんな2人の前に同年代の天才漫画家・新妻エイジが現われる。

バクマン。 : 作品情報 - 映画.com

 

本当の意味で”漫画を作りだすこと”の面白さ

漫画を描いたことのない人間からすると、Gペンだったりトーンだったり何から何まで新鮮で、漫画を描くシーンだけで楽しめたんですけど、この作品の醍醐味って漫画を描いてから出版社が実際に漫画を世に出し、そして読んだ人の反応が来るまでを描いてるところだと思うんです。

まさに”漫画は読者に読んでもらって初めて漫画になる。”ということですよね。

本当の意味での漫画の完成を描いてるところがこの作品の良さだと思います。っでその過程にある漫画を描くシーンの他にも、漫画の連載を決めたり編集者として漫画家を支えたりという、出版社の働きを描いているところが非常に興味深く楽しませていただきました。

実際の集英社が舞台らしいんですけど、そういうこともあってか実際に働いてる人も納得のリアリティ。集英社ってどんな仕事してるの?」なんていう仕事見学DVDとしても全然アリなんじゃないですか?

集英社の組織構造とか仕事する時間帯とか仕事内容とか説明してくれるので、出版社志望の大学生とか絶対見た方がいいです。特に好きなのが編集者がどの漫画を連載するかを決める会議のシーン。イメージそのままの出版社社員。漫画愛の伝わってくる会議風景を見てわくわくしましたね。出版社つとめたい!!なんて一瞬思いました。

こんな感じにこの映画の「漫画作り」って決して漫画を描くことだけを指してるわけではなくて、漫画を読者に届けるまでのことを指しているんです。漫画家だけじゃなくて、もっとたくさんの人が漫画を作り出して読者に届けようとしている。

そんな多くの人、ましてや読者を含めると数え切れない人たちが一つの漫画を作り出しているところにとてもワクワクしました。

 

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本当、連載漫画の文化って面白いですね。・・・って何か凄いプラスな感情が強い映画のように感想言ってきましたが、別にそうじゃありません。描かれてることのほとんどが大変さです。

その大変さがこの作品に闇を落としていますし。ただ単に漫画作るの楽しな~なんていう軽さはけっしてありません。

でもこの作品の持つワクワクとか、青春とか、楽しさとかそういうのは苦労の先にあるものだと思うんです。大きな壁があるからこそのジャンプなんですよ。大変さが友情・努力・勝利というスローガンを生み出しているのです。だからこそここまで熱くなって楽しめた。そんな風に思います。

 

最後に

この映画はめちゃくちゃ演出に凝ってます。漫画という文化を強く持つ日本にしかできない演出でしょう。特にエンドロール。そうきたか!という演出に最後の最後まで目が離せませんでした。NARUTO映画の『BORUTO』のエンドロールが歴代一位だと思ってましたが、同じくらい好きです。本当、最後まで物作りのワクワクがぎっしり詰まった映画でした。素晴らしい。

是非是非、見ていない方には音響の良いスクリーンで観ることをおすすめしたいです!

 

 

『マジック・マイクXXL』感想”前作から雰囲気一転!解き放たれたアホとエロ”

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映画『マジック・マイクXXL』を見た感想をネタバレなして書いています。前作と雰囲気一転してます。相変わらずのエロ映画なんですけど、すっかりコメディ要素が強まっていて「アホだな~」と何も考えずに笑えました。愉快愉快。前作と比較しながら感想を書こうと思います。

リリース情報

日本公開日:2015年10月17日

簡易感想

私的好き度:★★★★☆

笑える:★★★★★

泣ける:☆☆☆☆☆

怖い:☆☆☆☆☆

スカッとする:★★☆☆☆

ドキドキする:☆☆☆☆☆

心があったまる:★☆☆☆☆

憂鬱になる:☆☆☆☆☆

▼前作との違いまとめ

・笑える要素強め

・恋愛ほぼなし

・スタイリッシュさは減少

・シリアスさほぼなし

・歌あり

・女性向け強め

・エロは健在!!!

 

映画感想

アホなストリッパーたちのロードムービー

前作『マジック・マイク』ではオーシャンズ11の監督らしく全体的にスタイリッシュさがありました。それから三年。続編として公開された今作ですが、そのスタイリッシュさはどこへやら。

もうね、「解き放たれたな」という感じ。前作ではストリッパーはかっこ良く描かれていたものの、「これは本当の姿ではない」など主人公がストリッパーであることに負い目を感じているようにどちらかというと良くないものだと描かれていました。ドラッグと金と女のためにやってて快楽の象徴であると。

実際にストリッパーからスターになったチャイニング・テイタムのように、主人公がそんな世界から抜け出す様を描いていましたしね。

しかし今回は抜け出すのではなく舞い戻ってくる。続編ではどうしたものかストリッパーをエンターテイナーと称して前向きに描いているんです。そんな世間体とか商売欲の強いダラスから解き放たれたストリッパーの描き方がそれはそれは愉快です。

いやね、前作ではマイク(チャイニング・テイタム)やアダム、ダラス(マシュー・マコノヒー)以外のことは全然描かれていなかったんですけど、今作ではそもそもアダムやダラスが登場していないので、描かれなかったストリッパーたちにスポットライトが当たってるんですよね。

でも続編始まってすぐに思ったのが「彼らの正体暴かないほうが良かったんじゃね?(笑)」ということ。もう、想像以上にキャラ濃くて馬鹿しかいなかったことが判明するのです。マイクも前作では女にはだらしなかったけど比較的しっかりした人物として描かれていたと思うんだけど。彼も実は相当なアホでした。

ダラスの管理下から解き放たれた羊たちがアホである本当の姿を露わにして愉快に旅をする。これが「新マジック・マイク」なのです。

それだから前作あったシリアスさはほぼ皆無。コメディ色の強い作品となっています。あまりのアホさに笑いが止まらなくなるところがチラホラで、開き直った下ネタ具合も愉快や愉快。

そう本当愉快なんです。彼らと一緒に笑って笑顔になれる映画なんです。何も考えずに←

 

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見どころはそんな「こいつらアホだろw」という笑い以外にももちろんアリます。

アホストリッパーたちがストリッパーの大会の会場に向かうまでを描いたロードムービーとなっているのですが、新しい人との出会い、過去の清算、人生を見つめなおす。そんな要素が盛り込まれていてドラマ色もなかなかいい。

前作のスタイリッシュさを求めたらひどく退屈に思う人もいるかおしれませんが、ロードムービー好きからすると結構楽しめました。

 

そしてストリッパーを見に行く女性に注目しているのも前作との違いですね。登場するストリッパーのお客さんはわざとらしいくらいに見た目が美しい人はいません。それが女性がストリップを見に行く理由を強めているのです。

というのも女性がストリップを見に行くのは、現実では叶えられない願望を満たすためなんですよね。

例えば女性は男よりも清くあれという意識は日本以外どこの国でも大きいかもしれない。でも本当はもっと淫らになってみたい、あんなことこんなことを本当はしてみたいと思っている人はいます。それを叶えてくれるのがストリッパーたちなんですよね。

そして美しくないことを気にしてしまって自信を失くしている女性にとっては、絶対に女性を悪く言わないストリッパーたちのいる空間というのは失った自信を取り戻してくれる場所でもあるのです。

そのように本当に自分らしくイキイキと生きたい女性のためにストリッパーがあるということも描いています。女性は共感するであろう熟女たちの赤裸々本音トークはかなり好みでした。

だから前作よりもかなり女性向けになっています。アホで優しいストリッパーによって身も心も満たされたい女のための映画でしょう。

しかもエロさは健在。テイタムのいかにも狙った”ワイシャツ透け乳首”、”ハミ乳首”からはじまり、サービス精神旺盛なエロさは全く失っていません。いや、本当ごちそう様です。←

 

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前作とは雰囲気が一変していてスタイリッシュさは前作よりも減っているかもしれませんが(※テイタムのキレのあるダンスはあります)、ストリップを見に来るお客さん、映画を見に来るお客さんを楽しませるという点では続編はかなりレベルが上がっています。これは完全に好みの問題でしょう。私は狂った映画が好きなので続編推しですね。

あらすじ

伝説のダンスパフォーマー、マイクが引退してから3年が経った。マイクはかつての仲間たちや新たな友人と出会いながら、再びステージに立つべくマートル ビーチのダンスコンテストに向かう。道中で様々なトラブルに巻き込まれながらも、一行は鍛え抜かれた肉体美とサービス精神で行く先々の女性たちを魅了していく。

マジック・マイクXXL : 作品情報 - 映画.com

 

続編でスポットライトの当たったエロ俳優2人をご紹介

▼リッチー役:ジョー・マンガニエロ

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海外ドラマで主に活躍しているアメリカの俳優。映画『スパイダーマン』に出演しています。ギリシャ彫刻のような整った顔と196cmの高身長、ムキムキなボディというハイスペックな見た目の持ち主。

映画では彼のとあるシーンが一番笑えました。

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▼ケン役:マット・ボマー

海外ドラマ『ホワイトカラー』でお馴染みのアメリカの俳優。普通にハンサムな顔立ちと美声が魅力です。

映画ではスピリチュアルな世界に傾倒していて、レベル3のヒーラーを名乗るかなり”ヤバいやつ”を演じていました。事あるごとにヒーラーネタがぶち込まれていて完全にネタ要因として描かれています。歌を今作では披露。これはかっこよかった。

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最後に

マシュー・マコノヒー出なくても全然楽しめました。エロい俳優見てキャーキャー言いたい女の人、何も考えずに笑いたい人、テイタムテイタム!言ってる人。そしてちょっと本当に狂ってる映画を見たい人にお勧めしたい映画です。

 

 

 

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』感想”最強飯テロ映画。食べることは生きること”

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 映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』を見た感想をネタバレなしで書いています。『アイアンマン』シリーズのジョン・ファブローが監督・脚本・主演を務めた”最強飯テロ映画”。食べ物に対してはそこそこな興味しか持っていない私のような人間の心を満たしてしまうような素晴らしい作品でした。

リリース情報

日本公開日:2015年2月28日

簡易感想

私的好き度:★★★★★

笑える:★★☆☆☆

泣ける:★☆☆☆☆

怖い:☆☆☆☆☆

スカッとする:★★★☆☆

ドキドキする:☆☆☆☆☆

心があったまる:★★★★☆

憂鬱になる:☆☆☆☆☆

 

映画感想

本当の意味での生きる喜びが込み上げてくる満腹映画!

「これ見たら絶対お腹空くよ!」なんていう友人からの忠告を受けたためにしっかりとお腹を満たしてから観に行ったのですが、オカシイくらいに気づいたら口の中がヨダレまみれになっていました。

しっとりバターの塗られたパンに挟まれたとろとろのチーズと切り落とされたたっぷりのお肉。それをいい感じの焦げ目がつく程度にジューっと焼いたキューバサンドとその他様々な料理が胃袋をノックアウトさせまくるのがこの映画です。

食べることは生きることなんて言いますが、まさに食べるという行為は本能的で野性的な行為であると言えるでしょう。”食べ物を味わうとは生きる喜びを噛みしめること”なんていう風に思うし、とにかく食べることって生に対して人間がとるとても情熱的な行為であると思うんです。

この映画ではそのように”食べること”が描かれている。蒸し暑く情熱的なマイアミやニューオリンズを舞台に踊り出したくなるラテンミュージックに胸を躍らせ、料理を作って食べる。食べる。食べる。

自分の好きなことを好きなようにすることが生(生きる)をイキイキさせるものであるというように描かれ、それを生(命)に直結した「食べる」という要素がジュージューと熱い鉄板で盛り上げています。

 

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劇中に「セックスで気分最高!」なんていう馬鹿みたいなんだけど思わず笑顔になってしまう音楽を歌うシーンがありますが、食べることとセックスは同じなんですよね。両方とも生を突き動かす行為であって、この映画はそんな心も体も生きる喜びで満たされていく人間の姿を描いた映画なんだと思いました。

だからとにかくこの映画って観終わった後にじわじわと生が湧きたつような感覚を持たせてくれるわけで、アミーゴ!って思わず音楽に合わせて踊りだしたくなる映画です。

アイアンマンで全然新しいことが出来なかった監督の心と重なると思うんだけど、「いいから俺の好きなようにやらせろ!!!」という心の叫び。そんな生きることに対する熱の籠った思いを土台に、好きなように生きること。そして親子や家族の修復を目的地としたストーリーは綺麗なまとまりがあって素晴らしい。

自分が望むように生きることの喜びを噛みしめたくなる最高の料理映画です。

あらすじ

ロサンゼルスの有名レストランで総料理長を務めるカールは、口うるさいオーナーや自分の料理を酷評する評論家とケンカして店を辞めてしまう。心配する元妻 イネスの提案で、息子パーシーを連れて故郷のマイアミを訪れたカールは、そこで食べたキューバサンドイッチの美味しさに驚き、フードトラックでサンドイッ チの移動販売をすることを思いつく。カールはイネスやパーシー、仲間たちの協力を得て、マイアミからニューオリンズ、ロサンゼルスへと旅を続けていく。

 

現代的な生の躍動感を感じられるSNS映画

それでこの映画は部分部分がドキュメンタリータッチで描かれているんですが、その描き方がとても上手い。

そもそも前に述べた通り、この映画って心と体の両方から生をイキイキさせる映画だと思うので、生々しさを感じさせる作品なんですよね。その生々しさをドキュメンタリータッチの映像を使うことでさらに際立たせているように感じました。

そしてドキュメンタリーさを上手く出すことに貢献していた要素というのが、SNSを使う描写なんです。リアルタイムでTwitterとかFacebookとか動画投稿アプリなんかが更新されてオンラインとオフラインが同時に動いているのが現代の姿というのは今や誰もが分かっていること。それって人間の生の躍動感というか熱量の規模感が大きくなったとも言えるのではないでしょうか。

いつもあちらこちらでオフラインでは炎上騒ぎが起きていて、話題が尽きない。そんなお祭り騒ぎのような規模での盛り上がりが今では珍しいことではなくなっているんです。

この映画で主人公のシェフがフードトラックの店主になったのも、Twitterが影響しています。ネットで送信したものは消えることはなくどんどん広がり続ける。そんなダイナミックに膨れ上がる動きに飲み込まれた中年シェフはネットによって人生が変わってしまうのです。

SNSの影響力ってだから怖いとは思うんですけど、人間の持つ熱をより引き出し大きくしてくれる存在であるんですよね。

そんな感じにSNSがこの映画では注目して描かれていて、いわば”食べ物とSNSの映画”であると思います。そしてSNSのリアルタイムでお祭り騒ぎが起こるという特性を活かしてドキュメンタリータッチを際立たせ、現代的に生の躍動感をこの映画は上手く表現出来ているのだと思いました。

 

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そしてSNSを食べ物×ラテン×ドキュメンタリータッチという要素と融合させたジョン・ファブローは凄いですね。製作・監督・脚本・主演という四役をしている時点で最強なんだけど、同じようなイメージの持つ要素を上手く組み合わせて相乗的にテーマを盛り上げるというやり方はまるでSNSのような膨らませ方のようにも思えるわ、料理の手さばき凄い綺麗に見えるわで、色々感服です。

 

最後に

あ~肉が食べたい!肉をくれ!と只今お腹が悲鳴を上げていますが、思い出すだけでお腹空く映画です。料理がすでに美味しそうだし、美味しそうに撮るし。そして全く料理をしない私がなんだか猛烈に料理がしたいと思わせてくれる映画でもあります。

そしてロバート・ダウニー・Jrスカーレット・ヨハンソンダスティン・ホフマンという豪華俳優も出演している点も魅力の一つ。

ボリューム満点、誰もが絶対にいい気持ちになれる良作です!これは外れない。

 

 

 

 

『ピエロがお前を嘲笑う』感想”期待しすぎて拍子抜け”

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映画『ピエロがお前を嘲笑う』を見た感想をネタバレなしで書いています。どんでん返し映画として話題になっている映画ですが、やっぱり期待するって良くないと実感・・・。

リリース情報

日本公開日:2015年9月12日

簡易感想

私的好き度:★★☆☆☆

笑える:☆☆☆☆☆

泣ける:☆☆☆☆☆

怖い:★☆☆☆☆

スカッとする:☆☆☆☆☆

ドキドキする:★☆☆☆☆

心があったまる:☆☆☆☆☆

憂鬱になる:★★★☆☆

 

映画感想

”衝撃のラスト”に拍子抜け

どんでん返し映画はもう楽しめないかもしれない。そんなことを観終わった今思っています。というのもこの映画はそんなまさかの予想だにしなかったラストが売りにされている作品なんですけど、はっきり言ってラストの展開を知った時に哀しいことに「なんだかどうでもいいな」と思ってしまいました。

それは事前にラストが凄いんだという感想を目にしすぎたせいであるのは考えなくてもわかります。「騙されないように見てたのにラストはまんまと騙されました」なんていうツイートをTwitterで何度か見たことで、「そこまでラストが凄いなら見るしかない」と劇場に足を運んだんですけど、それが大きな間違いでした。

始まってすぐにこれは楽しめないなと気づきました。なぜなら見初めてすぐに頭の中でラストの予想を始めてしまっていたからです。しかも一つだけではなく気づいたら見せられている全てを疑い、「これはミスリードかもしれない」などと製作者の思惑を考えながら、まるでラストの当てっこゲームみたいに映画を見ている自分がいました。

これでは楽しめない・・・

はっと気づいてからは、わざと映像に映し出されているものをありのままに受け入れる純粋な客を装い、あえて何も考えないように見ようとそんなことを意識して見ていましたね。

でもそんな見方をしているものだから素直に楽しめないんですよ。あれこれ考えていまうのも疲れるし、なにより思考が止むくらいにハマれる要素が映画から見いだせなくて、途中から「早く終わらないかな」とばかり考えていました。

そんなこんなで時は過ぎてくれてラストがやってきてくれたんですけど、それがもう全然どうでもよくて・・・。

結果的にいくつか考えた予想はことごとく外れて見てきた感想の通りに私も騙されたんですけど、騙された悔しさも驚きも衝撃も何も感じなくて、ただ「へぇー」って感じ。まさに友達にすごい夢を見たという話をされている時に感じるようなどうでもよさ。

 

多分ラストに対してこんな風に思ってしまったのには大きく二つ原因があると思っていて、一つはまず「全てが覆されるようなラストを期待していた」ということです。

ユージュアル・サスペクツ』とか『スティング』とかはどんでん返し映画として有名ですが、この映画を観終わった時のように、ラストを知って「マジか・・・」と受け入れるのに少し時間のかかるような衝撃を期待していて本作も見ていました。

しかし少なくともこの上記二つのような衝撃のラストではなかったんですよね。これは期待していなくても思ったと思います。冷静にそんな天と地が逆転するようなラストではなかったんです。どんでん返しではあったものの一部がひっくり返っていただけで、全部が覆されていたわけではなかったんですよね。

普通どんでん返し映画って確認用として二回観たい。二度みたらより楽しめるなんて言われますけど、二回確認するまでもないラストだと思います。衝撃のラストは期待してはいけないと思いました。

 

そして二つ目は作品全体に言えることでもあるんですけどそもそも登場人物に誰一人としてハマれなかったということです。ドイツ映画ということもあり良く見る俳優がいなかったことが原因なのでしょうか。サイバー犯罪を行うハッカー集団ってかっこいいイメージがあるんですけど、それが全然なくてですね。ラストに対するどうでもいいという思いはキャラクターへの興味の薄さも原因だったのかなと個人的には思うのです。

 

まあだから「どんでん返し」を期待しなくても、自分の中で高評価にならなかったと思います。けれどもやっぱり過度な期待がなければもっと驚きがあって楽しかった!と思えたのかなと思うと色々後悔が残るわけで・・・。

そんな驚きが奪われることが、出口丈人による『映画映像史』という本にも書かれているので引用します。

・・・内容が分かったうえでなければ料金を払いたくないという気持ちが先立つからである。このような観客は”ムダ”を避けようと、事前に内容を知ろうとする。しかし作品を観ていない受け手に伝え得ることは、その作品の最上の部分とは限らない。また何よりも観客にはおもいがけないものを見る、不意打ちをされるという体験が失われていく・・・

引用:出口丈人『映画映像史』2004年4月1日

”また何よりも観客にはおもいがけないものを見る、不意打ちをされるという体験が失われていく。”

本当これなんですよね。けれどもどんでん返し映画は”どんでん返し”こそが見どころであってそれを売りにするべきであると思うし、そんな見どころに惹かれてわざわざ映画館に人は足を運ぶものだとも思うのです。簡単に映画の評価だったり情報を調べられる現代では尚更そうでしょう。

しかしながら、そのせいで良さが半減してしまう。そんなどんでん返し映画のジレンマを考えると、映画の情報に敏感な映画好きはどんでん返し映画を純粋に楽しめないんだろうなと少し憂鬱になりますね。

はあ、純粋なあの頃に戻りたい・・・。

 

 

 ▼あらすじ

 並外れたコンピューターの才能を持つ青年ベンヤミンは、正体不明のハッカー集団「CLAY」からメンバーになるよう誘いを受ける。彼らはやがて危険な陰謀に巻き込まれ、警察からもマフィアからも追われる身となってしまう。

ピエロがお前を嘲笑う : 作品情報 - 映画.com

 

 

”10月公開おすすめ映画18作品”をご紹介!<Filmarksで映画好きが大注目>

映画レビューサイトFilmarksで映画好きが大注目(クリップ数が600以上)の2015年10月公開の映画18作品をまとめてみました!

海外の映画はIMDbでの評価も載せているので是非映画選びの参考にしてみて下さい!

以下、18作品紹介

1.岸辺の旅

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上映日:2015年 10月 1日

製作国:日本

3年前に夫の優介が失踪した妻の瑞希は、その喪 失感を経て、ようやくピアノを人に教える仕事を再開した。ある日、突然帰ってきた優介は「俺、死んだよ」と瑞希に告げる。「一緒に来ないか、きれいな場所 があるんだ」との優介の言葉に瑞希は2人で旅に出る。それは優介が失踪からの3年間にお世話になった人々を訪ねていく旅だった。旅の中でお互いの深い愛を 改めて感じていく2人だったが、瑞希が優介に永遠の別れを伝える時は刻一刻と近づいていた。

岸辺の旅 : 作品情報 - 映画.com

 第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞した黒沢清監督の最新作。

深津絵里浅野忠信が夫婦役を演じている。

 

2.パパが遺した物語

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上映日:2015年 10月 3日

製作国:アメリカ/イタリア / 上映時間:116分

小説家のジェイクは交通事故により同乗していた妻を亡くし、自身も入院を余儀なくされてし まう。やがて退院したジェイクは、溺愛する7歳の娘ケイティに「ずっと一緒」だと約束する。それから25年後、悲しい過去の経験から他人を愛せなくなって しまっていたケイティは、娘と自分について綴った父の遺作を敬愛する作家志望のキャメロンと恋に落ちる。キャメロンとの出会いをきっかけに、ケイティは自 身の過去と向き合おうとする。

パパが遺した物語 : 作品情報 - 映画.com

父と娘の絆を描いたヒューマンドラマ。『レ・ミゼラブル』でも共演したラッセル・ クロウとアマンダ・セイフライドが親子役を演じている。

 

3.バクマン。

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上映日:2015年 10月 3日

製作国:日本 / 上映時間:119分

高い画力に恵まれながらも夢を持た ず普通の生活を送ってきた高校生の真城最高は、同じクラスの秀才・高木秋人から一緒に漫画家になろうと誘われる。プロの漫画家だった叔父を過労で亡くした 過去を持つ最高は漫画を描くことを拒否するが、思いを寄せる声優志望のクラスメイト・亜豆美保と交わした約束をきっかけに漫画家を目指すことに。週刊少年 ジャンプでの連載を目標に漫画づくりに励む最高と秋人は、敏腕編集者・服部に才能を認められ漫画家としての第一歩を踏み出す。しかし、そんな2人の前に同年代の天才漫画家・新妻エイジが現われる。

バクマン。 : 作品情報 - 映画.com

漫画家を目指す二人の男子学生の姿を描いた、『デスノート』の原作者・大場つぐみ小畑健による大人気コミック『バクマン。』の実写映画。最高役を佐藤健、秋人役を神木隆之介、亜豆役を小松菜奈が演じている。

 

4.ピッチ・パーフェクト2

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上映日:2015年 10月 9日

製作国:アメリカ / 上映時間:115分

IMDb評価:6.6/10

全米アカペラ大会での優勝から3年後、女性アカペラチーム「バーデン・ ベラーズ」はスキャンダルを起こして大会出場禁止処分を受けてしまう。どうにか名誉挽回のチャンスをもらったものの、それぞれ悩みを抱えるメンバーたちの 心はバラバラだった。さらに、ドイツから最強のライバル「ダス・サンド・マシーン」もやって来て、ベラーズはピンチに追い込まれる。

ピッチ・パーフェクト2 : 作品情報 - 映画.com

ガールズアカペラムービー『ピッチ・パーフェクト』の続編。

 

5.ファンタスティック・フォー

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上映日:2015年 10月 9日

製作国:アメリカ

IMDb評価:4.1/10

天才的な才能をもつ発明オタクのリード・リチャーズ、シャイな女性科学者スー・ストームと、何かと暴走しがちな弟ジョニー・ストーム、そしてタフで孤独な ベン・グリムの4人は、ある実験の事故の影響でそれぞれ特殊な能力を獲得する。リードはゴムのように伸縮自在で強靭な肉体となり、スーは体を透明化し、 ジョニーは炎に変化して空を飛ぶことができるように、そしてベンは、圧倒的な怪力と頑丈な岩石の体になった。その能力に戸惑い、思い悩む4人だったが、そ んな彼らの前に異次元の脅威が迫る。

ファンタスティック・フォー : 作品情報 - 映画.com

SF映画である『ファンタスティックフォー』のリブート版。なんだかとっても、評価が低いことで話題。

 

6.図書館戦争 THE LAST MISSION

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上映日:2015年 10月 10日

製作国:日本

 ある日、図書隊・特殊部隊(タスクフォース)の堂上篤らに、この世に1冊しか存在しない「図書館法規要覧」の一般展示が行われる芸術の祭典の会場を警備せ よとの指令が下される。ごく簡単な任務に思われたが、その指令の裏には、図書隊の解散を目論む手塚光の兄・慧が仕掛けた罠が潜んでいた。

図書館戦争 THE LAST MISSION : 作品情報 - 映画.com

岡田准一榮倉奈々主演のラブコメ&アクション映画『図書館戦争』の続編。前作よりも恋愛要素が多いらしい。

 

7.マイ・インターン

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上映日:2015年 10月 10日

製作国:アメリカ

IMDb評価:7.2/10

 ファッションサイトのCEOとして活躍する女性が40歳年上の男性アシスタントとの交流を通して成長していく姿を描いた。ニューヨークに拠点を置く人気 ファッションサイトのCEOを務めるジュールスは、仕事と家庭を両立させながら誰もが羨むような人生を歩んでいた。ところがある日、彼女に人生最大の試練 が訪れる。そんな折、会社の福祉事業で雇われたシニアインターンのベンが、ジュールスのアシスタントに就く。ジュールスは人生の大先輩であるベンから様々 な助言をもらい、次第に心を通わせていく。

マイ・インターン : 作品情報 - 映画.com

アン・ハサウェイロバート・デ・ニーロが共演したハートフルドラマ。

 

8.ヒトラー暗殺、13分の誤算

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上映日:2015年 10月 16日

製作国:ドイツ / 上映時間:110分

IMDb評価:7.2/10

1939年11月8日、ミュンヘンビアホールで演説を行なったヒトラーは、演説を予定より早く切り上げ会場を後にした。それからわずか13分後、ホール に仕掛けられていた時限爆弾が爆発。大胆かつ緻密な計画や爆弾の精密さから、秘密警察はイギリス諜報員の関与を疑うが、やがて田舎の家具職人ゲオルク・エ ルザーの単独犯行であったことが判明する。それを知ったヒトラーは、事件を起こすまでのエルザーの人生を徹底的に調査するよう命令を下す。

ヒトラー暗殺、13分の誤算 : 作品情報 - 映画.com

 ヒトラー政権時代が舞台の映画。

 

9.ダイバージェントNEO

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上映日:2015年 10月 16日

製作国:アメリカ / 上映時間:119分

IMDb評価:6.4/10

人々を性格別に振り分けて5つの共同体で管理する近未来の世界。その中で危険視される「異端者(ダイバージェント)」のトリスとフォーは厳しい戦いの末に 生き残るが、宿敵である「博学(エリュダイト)」の指導者ジェニーンの策略により逃亡の日々を送っていた。トリスとフォーは次々と降りかかる困難に立ち向 かいながらも、「博学」の指導者たちが「異端者」を排除する理由を突き止めるべく奔走する。やがて彼らは、「異端者」とこの世界にまつわる衝撃の真実にた どり着く。

ダイバージェントNEO : 作品情報 - 映画.com

 SFアクション映画『ダイバージェント』の続編。

 

10.ジョン・ウィック

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上映日:2015年 10月 16日

製作国:アメリカ

IMDb評価:7.2/10

 愛する女性ヘレンとの出会いをきっかけに、裏社会から足を洗った殺し屋ジョン・ウィック。しかし、ヘレンは病に倒れて帰らぬ人となってしまい、ジョンは悲 しみに暮れる。そんなジョンのもとに、ヘレンが生前に用意していたデイジーという名の一匹の子犬が届けられる。亡き妻の思いが託されたデイジーとの生活で 再び心に平穏を取り戻していくジョンだったが、ある日、ジョンの所有する車を狙って家に押し入ったロシアンマフィアが、デイジーを殺してしまう。生きる希 望だったデイジーを奪われたジョンは、かつてその名をとどろかせた裏社会に舞い戻り、ロシアンマフィアの組織を相手に単身戦いを挑む。

ジョン・ウィック : 作品情報 - 映画.com

マトリックス』で有名なキアヌ・リーブスが主演のアクション映画。

 

11.マジック・マイクXXL

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上映日:2015年 10月 17日

製作国:アメリカ / 上映時間:115分

IMDb評価:6.0/10

 伝説のダンスパフォーマー、マイクが引退してから3年が経った。マイクはかつての仲間たちや新たな友人と出会いながら、再びステージに立つべくマートル ビーチのダンスコンテストに向かう。道中で様々なトラブルに巻き込まれながらも、一行は鍛え抜かれた肉体美とサービス精神で行く先々の女性たちを魅了して いく。

マジック・マイクXXL : 作品情報 - 映画.com

男性ストリッパーを描いた『マジック・マイク』の続編。

12.アデライン、100年目の恋

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上映日:2015年 10月 17日

製作国:アメリカ / 上映時間:113分

IMDb評価:7.3/10

サンフランシスコで老犬と暮らす若き美女ジェニーは、ホテルでの年越しパーティで知り合った青年エリスと恋に落ちる。ある日、ジェニーはエリスの両親の結婚記念日を祝うため、彼の実家を訪れる。エリスの父親ウィリアムは、初対面のはずのジェニーを見た途端に驚愕の表情を浮かべ、彼女に「アデライン」と呼び かける。

アデライン、100年目の恋 : 作品情報 - 映画.com

年をとっても見た目は29歳のまま老いることができなくなった女性の愛と孤独を描いた映画。

 

13.メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮

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上映日:2015年 10月 23日

製作国:アメリカ/カナダ/イギリス

IMDb評価:7.2/10

苦闘の末にようやく迷路の出口にたどり着いたトーマスたち。ところが、彼らを迷宮に送り込んだ謎の巨大組織は、さらに過酷な運命を突きつける。迷路の外に 出たトーマスたちの前に現われたのは、灼熱の太陽に焼き尽くされて全てが崩壊した砂漠のような世界だった。トーマスたちは別の迷路からやって来た新たな仲 間たちと共に、あらゆる場所にトラップが仕掛けられた地球規模の「第2ステージ」の攻略を目指す。

メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮 : 作品情報 - 映画.com

迷路脱出映画『メンズランナー』の続編。

 

14.ギャラクシー街道

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上映日:2015年 10月 24日

製作国:日本

 西暦2265年、木星土星の間に浮かぶスペースコロニーの「うず潮」と地球を結ぶ、スペース幹線道路「ギャラクシー街道」は、老朽化が進んで廃止の噂も ささやかれていた。そんな街道の中央にひっそりとたたずむハンバーガーショップ「サンドサンドバーガー・コスモ店」には、スペース警備隊やスペースヒー ロー、スペース客引き、スペース娼婦など、今日も様々な宇宙人たちが集う。

ギャラクシー街道 : 作品情報 - 映画.com

三谷幸喜監督の最新作。今作も香取慎吾綾瀬はるかをはじめ豪華俳優陣が勢ぞろい。

 

15.アクトレス 女たちの舞台

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上映日:2015年 10月 24日

製作国:フランス / 上映時間:124分

IMDb評価:6.8/10

有能なマネージャーのバレンティーヌと二人三脚で日々の仕事をこなすベテラン女優マリアは、自分が女優として成功するきっかけとなった作品のリメイクへの 出演依頼を受ける。しかし、マリアに与えられたのはかつて自分が演じた若き美女シグリッド役ではなく、彼女の中年の上司ヘレナ役だった。やがてマリアは、 ハリウッドで活躍する若手女優ジョアンがシグリッド役に配役されていることを知る。

アクトレス 女たちの舞台 : 作品情報 - 映画.com

ジュリエット・ビノシュ × クリステン・スチュワート × クロエ・グレース・モレッツという豪華女優陣が主演の映画。

 

16.PAN ネバーランド、夢のはじまり

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上映日:2015年 10月 31日

製作国:アメリカ

 ロンドンの孤児院に暮らす少年ピーターが母親を探すためにネバーランドに旅立ち、若き日のフック船長やタイガー・リリーといった仲間たちとの出会いや、ネバーランドを牛耳る海賊・黒ひげとの戦いを経験していく姿を、ファンタジックな映像美とともに描く。

PAN ネバーランド、夢のはじまり : 作品情報 - 映画.com

 アニメ『ピーターパン』の実写作品。

 

17.俺物語!!

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上映日:2015年 10月 31日

製作国:日本

 高校生離れした顔面と巨体を持つ剛田猛男は、豪傑かつ硬派な日本男児だが、心根は優しく純粋な高校1年生。その外見のせいで女子には恐れられているが、男 子からの信頼は厚かった。そんな猛男は、親友のイケメン・砂川誠と一緒にいたある時、街中で危機に陥っていた女子高生・大和凛子を助ける。大和に一目ぼれ した猛男だったが、後日、3人で再び会った際、大和は砂川のことが好きなのだと察する。落ち込みながらも大和と砂川の仲を取り持とうとする猛男だったが……。

俺物語!! : 作品情報 - 映画.com

漫画『俺物語!!』の実写映画。男の中の男である男子高校生の恋愛と友情を描いた作品。

 

18.エール!

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上映日:2015年 10月 31日

製作国:フランス / 上映時間:105分

 IMDb評価:7.3/10

フランスの田舎町に暮らすベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外の全員が聴覚障害者だったが、「家族はひとつ」 を合い言葉に明るく幸せな毎日を送っていた。ある日、ポーラは音楽教師からパリの音楽学校への進学を勧められる。しかしポーラの歌声を聴くことのできない 家族は、彼女の才能を信じることができない。家族から猛反対を受けたポーラは、進学を諦めようとするが……。

エール! : 作品情報 - 映画.com

 フランスで4週連続NO.1をとったという家族の愛を感じられる作品。

 

個人的に注目の映画3選

1.PAN ネバーランド、夢のはじまり

ジョー・ライト監督作品なので映像美に期待!

2.アデライン、100年目の恋

永遠の若さを手にいれてしまった女性という主人公の設定が興味深い要素。

3.ヒトラー暗殺、13分の誤算


ナチス映画は題材がすでに映画として面白いので絶対に何かしら得られるものがあるはずだと思ってます。

 

最後に

以上10月公開の注目映画18作品をご紹介しました!

10月は東京国際映画祭もあるし、お金と時間はほぼ映画に捧げようと決めました。

 

 

filmarks.com

 

『アントマン』感想”こういうの待ってた!ミクロな世界にわくわくと笑いが止まらない”

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映画『アントマン』を見た感想をネタバレなしで書いています。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に次ぐマーベル映画最新作。こんな映画を待ってました!文句なしに面白かったです。(作中で登場するルイス風に話を脱線しつつ感想を進めようと思いますのでよろしくお願いします。)

リリース情報

日本公開日:2015年9月19日

簡易感想

私的好き度:★★★★★

笑える:★★★★★

泣ける:☆☆☆☆☆

怖い:☆☆☆☆☆

スカッとする:★★☆☆☆

ドキドキする:☆☆☆☆☆

心があったまる:★☆☆☆☆

憂鬱になる:☆☆☆☆☆

 

映画感想

ミクロの世界に前科もちヒーローがダイブ!こういうの待ってた!

1.5センチのヒーローが主人公という設定からしてもう公開前から惹かれまくっていた本作ですが、「そうだよね!この世界観が面白くないはずないよね!」という納得感と、「いつものマーベル映画と違う!凄い良い!」という期待を越えた驚きが私の心を満たしています。

納得感のところから話しますが、やっぱりミクロな世界が舞台!というのは面白い!という一言につきます。まさに映画『ミクロキッズ』の世界。蟻と同じ目線で、人間世界の色んなものが凶器となる。

そんなミクロな世界というのは私の小学生の時の憧れでして、学校の授業でやった「ミクロな世界に入り込むことを想像してそれを体で表現してみよう!」なんて無茶ぶりも大概にしろな授業も結構好きだったわけです。(そうそうあの時、一緒のグループのたくやくんと納豆ご飯に落ちてしまった時の表現方法でもめたな・・・)

お約束の通り話は脱線しましたが、つまりは『ミクロキッズ』みたいな舞台がまずこの作品の大変な魅力なわけです。映像自体が面白いのはもちろんのこと、体が小さくなったら「こういうことが出来るな」「こういうことが大変だな」なんて妄想を膨らませてわくわくしながら楽しめました。

 

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そしてこの映画が面白いのはアントマンがただ小さくなるだけではなく、小さい姿からまた大きくなったりすることも可能だからです。

それが戦闘シーンの面白さをかなり盛り上げてくれています。いつ小さくなるか、どのタイミングで体を元に戻すか。そんな能力を工夫して使う戦い方がこの作品のアクション映画としての魅力だと思います。

 

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さらにこの設定こそ面白いという点はまだまだありまして、その一つが「蟻を操れるということ」

アントマンは自分だけで戦うのではなく、蟻の軍団と共に戦うのです。特殊な機械を使って様々に蟻を動かすことが出来ます。

例えば蟻を使って紅茶に砂糖を入れるとかも可能でして、何でもかんでも蟻を使うなと突っ込みたくなるほどに蟻が使われています。

そうそう、この映画は※虫が極度にダメな人はご遠慮下さい。という注意喚起が必要なレベルで蟻・蟻・蟻な映画です。しかもそれがミクロな世界が舞台ということもあり画面いっぱいに姿が映し出されていますからね、まあ気持ち悪いです← 

ちなみに蟻のたくさん出る映画に『フェイズIV 戦慄!昆虫パニック』なんて作品がありますが、この映画のように蟻が人を殺すとかそういう怖いシーンはないのでご安心下さい。これを見て私は小さい頃に蟻を踏んずけて殺したことを悔やみました。

話しを戻しますが、それぞれの蟻の特性(蟻にも羽があるものだったりと種類がある)を活かして協力しながら戦うのは見たことがない!という意味でとても楽しめましたね。

このように1.5センチのヒーローが蟻と一緒に戦うという設定だけで反則レベルで面白かったです。

あらすじ

 仕事もクビになり、養育費が払えないため最愛の娘にも会えないスコット・ラング。そんな崖っぷちのスコットに、謎の男ハンク・ピムから意外な仕事のオ ファーが届く。それは、体長わずか1.5センチになることができる特殊スーツを着用し、「アントマン」になるというものだった。選択の余地がないスコット は渋々ながらもアントマンとなり、人生をやり直すための戦いに乗り出す。

アントマン : 作品情報 - 映画.com

 

爆笑必至!コメディ要素強すぎるwww

暗めな雰囲気が漂っていた『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が記憶に新しいですが、この映画は正反対なくらい緊張感も暗い要素もありません。ちゃんと悪者は出てきますよ。主人公は前科もちですし、世界が崩壊する危機を止めるというのが例のごとく目的です。

なのに滅茶苦茶笑いました。

それは私が性格が歪んでいるとかそういうことではなくて製作者たちがどうにかこうにか笑かそうとしてくるからです。まあね、1.5センチのもの同士が闘っていたとしてもね、1.5メートル過ぎた人間からしてみると迫力なんてないんですよ。それを戦闘シーンの最中にカメラを引いてあえて伝えてくるから笑える。命がけで世界を守ろうとしてくれてるんだろうけどシュールだなって。

 

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特に笑えるのはおバカなキャラクターの存在。

普通ヒーロー映画では頭がスマートな人間によってミッション遂行のためのチームって組まれるものだと思うんですけど、この映画はアントマンと博士とその娘+三バカによってチームが構成されています。

特に目立って馬鹿なのが主人公が刑務所で知り合った”ルイス”という男。もうしゃべり方からして馬鹿。見るからに馬鹿。ルイスが説明をするシーンが幾度かあるんですけど、マジで何言ってるのコイツと思うレベルですね。

まわりにいませんか?説明する時に話が脱線しまくる奴。例えば、ルイス風にスーパーが今日は特売日だという説明をするとしましょう。

『さっきアイスを食べたいなと思ってサーティーワンに言ったわけ。そしたらそこの店員が凄い可愛くてさ、ついついシングルで買う予定がダブルでアイスを頼んじゃったんだよ。それで店でアイスを食べていたらとなりに座っていた男が「なあ、今日はカレーを食べたい」って言って、その向いに座っている金髪女が「昨日はビーフシチューだったでしょ。似てるから別のにしようよ」と言って、男「じゃあ明後日カレーね」と。でも女がバックからスーパーのチラシを取り出してこう言うわけ。「待って、今日ニンジンもジャガイモも安いんだって!だからカレーにしよう!」って。』

・・・はい、こんな人間がチームにいます。世界の危機に立ち向かいます。それがこの映画『アントマン』です。なんていったら少し大げさかもしれませんが、彼の愛すべき馬鹿さ加減あってこそこの映画は滅茶苦茶笑える映画になっているのは間違いありません。

ちなみに映画館で隣に座っていた女の人は面白すぎたのか手を叩いて笑いだしましたからね。それくらい笑えます。

 

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その他、心を動かす感動的な台詞を「演説」だなんて主人公が表現したりと、少しでもシリアスな雰囲気が漂うと絶対にシリアス路線にならないようにコメディ路線に徹底して戻します。

マーベル映画は全て一応は拝見しましたが、結構シリアスなものが多いので(そりゃあ世界背負ってるからね)、この映画は雰囲気からして他のマーベル映画とは少し違ってます。マーベル映画も今ではたくさんありますが、今までのマーベル映画に新しい風を吹き込んだ作品という印象を受けました。

これからアベンジャーズと関わっても決して空気読まずにコメディ路線を突き進んでくれることを期待しています。よろしくね、ルイス←

 

最後に

繰り返し言いますが、この映画の魅力は1.5センチのヒーローが蟻と一緒に戦うという設定とコメディ要素の強いところです。笑って笑ってわくわくする。こんな映画が見たかった!と観終わった後に思えた作品でした。キャプテンアメリカ』の次回作に繋がるような興味深いシーンが挿入されていたりファンにとってはたまらない作品であることは間違いありませんが、「マーベルって何?」って人でも全く問題なく楽しめます。現に50過ぎた母親も大変大満足だったよう。(アイアンマンと名前間違えてるけど)

まだ見ていない方は、是非エンドロールの最後まで見て盛大に笑って下さい!

 

 

 

 

映画『ヒロイン失格』感想”予想外に大爆笑ww胸キュンは不可避”

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映画『ヒロイン失格』を見た感想をネタバレなしで書いています。山崎賢人と坂口健太郎というイケメン二人に挟まれたい女子の願望を叶えつつ、まさかの爆笑を誘うコメディ映画でした。

 リリース情報

2015年9月19日

簡易感想

私的好き度:★★★☆☆

笑える:★★★★★

泣ける:☆☆☆☆☆(泣いてる人はいました)

怖い:☆☆☆☆☆

スカッとする:★☆☆☆☆

ドキドキする:★★☆☆☆

心があったまる:★★☆☆☆

憂鬱になる:☆☆☆☆☆

 

映画感想

女子高生の頭の中ってこんなもん

小さい頃から『チャオ』とか『りぼん』からはじまり『アオハライド』や『君に届け』なんかを読んできた女子たちは、少女漫画と共に成長していきたと言っても過言ではありません。

少女の頭の中の世界にはヒーローとヒロインがいて、もちろんヒロインは自分。いつか自分のヒーローが現れると信じています。そんな少女漫画と共に成長してきた人間こそこの映画の主人公です。

「あたし、女子高生の松崎はとり。小さい頃から幼馴染の寺坂利太のヒロイン・・・のはずだったのに、六角精児似の地味女がリタの彼女になっちゃった。ヒロインの座を奪還するため今日も頑張るぞ!☆」

ストーリーはこんな感じです。まあね、幼馴染という存在は少女漫画では鉄板なので自分にイケメンの幼馴染がいたらそれはもう意識しても仕方ないだろうなと思います。

そんな脳内お花畑少女が主人公のこの映画。あまり期待していなかったんですけど、めちゃくちゃ笑いました。あれ?こんなコメディ色が強い作品なの?と驚きですよ。

とある恋愛映画のパロディがあったり、まさかの有名人を絶妙なタイミングで登場させたり(ここが上手い!!)、ここまでかってくらいに笑かせにかかってきます。普通に吹きました。

私はもっと心を女子高生にしてくれるような胸キュン続きの恋愛映画を期待していたのにその期待を裏切ってさらに良い方に持って行ってくれたので大変満足ですよ。

桐谷美玲なんか全力でハトリ役を全うしていましてそれが気持ちがいいのなんの。変顔の連発ですからね。

そもそも恋愛描写が全然単純でして「リター!とにかく好きー!」「俺は頭空っぽだから決められないよ」の連続なわけです。

 

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少女漫画には相当暗い過去を持っているとか病気だとか、それを克服していく姿も同時に描かれているものはありますがこの作品にはそんな克服するという描写はない。

でも私は高校生の恋愛なんてこんなくらいが丁度いいと思います。別に馬鹿にしているわけでは決していなく、高校生や中学生にしかドストレートな恋愛ってできないじゃないですか(私、大学4年生)

だからこんな恋愛の在り方って未成年の特権なんです。それをあーだこーだ大人は言えないわけですよ。もう無敵。無敵すぎてまぶしくてそんな恋愛を未成年にはして欲しいので、この映画のそんな難しいことは抜きにしような恋愛の在り方には大賛成、大好感!!

しかしながら全くの子供ってわけではなく、登場人物が不器用に恋愛は単に綺麗ごとでどうにかなる問題ではないんだということを知っていく過程もすごく好きですね。

泣いたり戸惑ったり、恋愛って人を傷つけるものなんだと知りながら本当に人を好きな気持ちを知っていく。不器用で未熟ながらも気持ちを正直に紡ぎ出す登場人物の姿にはいいな、と思います。

そういうわけで、私はこのラブコメ映画はかなり好きです。

 

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あらすじ

 幼なじみの同級生・寺坂利太に思いを寄せる女子高生の松崎はとりは、利太のヒロインは自分だとずっと思い続けてきた。ところがある日、利太が同じクラスの 地味な女子・安達未帆に告白されて付きあうことに。意外な展開にはとりが焦りを感じる中、学校イチのモテ男・弘光廣祐がはとりに興味を抱きはじめる。

 

イケメンの豊富な胸キュンシーン

っでなんといっても笑える要素ももちろんですが、お目当てはイケメンの胸キュンシーンなんでよね、知っています。

寺坂利太(リタ)役を山崎賢人が、弘光康祐(ひろみつ君)役を坂口健太郎が演じていますが、私は素直にイケメン好きなのでイケメン!イケメン!ファー!!!と胸を高鳴らしながら観ていました。

「うんこれは胸キュンするな」

納得の胸キュンシーンの連続でした。さすがに隣の女子高生のようにキスシーンのたびに「キャー」と悲鳴を上げることはできなかったんですけど←

どちらかというと山崎賢人よりも坂口健太郎の方がそういう狙ったシーンは多く、キスはもちろんのことお決まりの壁ドンとか壁ドンとかするわけです。

あの積極的すぎる壁ドンはもはやギャグとも取れるんですけど、爽やかイケメンが至近距離にきたら白目向きますよね。

 

話それますが、自分のことをイケメンとわかっているイケメンってすごいなと感心します。だってそんなに話をしたことのない女の子にいきなりキスができるんですよ。もう犯罪ですよ、あんなことしたら普通は。でもそんなことを恐れもせず、というか自分が女の子に嫌がられるという恐れが一切ないという自信の高さがあってただただすごいと思いました。頭上がらない。

私は女ですけど生まれ変わったらあんな爽やかイケメンになりたいです。()

注目は、というかいいなと思ったのは坂口健太郎がはとりに接近する時にカメラが坂口健太郎の顔のアップになるところですね。あたかも観ている側に坂口健太郎が接近してくるような撮り方でして、女子の願望を満たしてくれるのです。あれは悲鳴案件です。

 

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そして山崎賢人は特にそんなに胸キュンシーンが多くあるというわけではありませんがなんか登場するたびに風が吹くというんですか、普通にしていて「イケメンだな」と思わせるオーラがすさまじかったです。

彼はミステリアスな雰囲気を持っているところが魅力と言われていますが、ただイケメンなわけではなくオーラがね。彼が持ってますね。まあキスシーンはもちろんあるので好きな方はニヤニヤ止まらないと思います。

そして「女の子の願望。自分がイケメン二人の取り合いになる。」という設定はやはり素晴らしいですね。

結局はヒーローは一人ではなく、本当のところ二人以上いたらいいなというのが女子の真の願望かもしれません。

 

最後に

この映画はしっかり胸キュン要素を入れつつ、辛気臭さは一切ない恋愛描写でとにかく笑えるラブコメ映画です。女子高生の涙も誘い、エンターテイメント性の高い作品だと思います。なので女子高生はもちろんのこと、それより上の年齢の方でも「入り込めなくて楽しめなかった」ということは絶対にありません。絶対に笑う、どっかしらで笑う←

おすすめで~す。