『マジック・マイクXXL』感想”前作から雰囲気一転!解き放たれたアホとエロ”
映画『マジック・マイクXXL』を見た感想をネタバレなして書いています。前作と雰囲気一転してます。相変わらずのエロ映画なんですけど、すっかりコメディ要素が強まっていて「アホだな~」と何も考えずに笑えました。愉快愉快。前作と比較しながら感想を書こうと思います。
リリース情報
日本公開日:2015年10月17日
簡易感想
私的好き度:★★★★☆
笑える:★★★★★
泣ける:☆☆☆☆☆
怖い:☆☆☆☆☆
スカッとする:★★☆☆☆
ドキドキする:☆☆☆☆☆
心があったまる:★☆☆☆☆
憂鬱になる:☆☆☆☆☆
▼前作との違いまとめ
・笑える要素強め
・恋愛ほぼなし
・スタイリッシュさは減少
・シリアスさほぼなし
・歌あり
・女性向け強め
・エロは健在!!!
映画感想
アホなストリッパーたちのロードムービー!
前作『マジック・マイク』ではオーシャンズ11の監督らしく全体的にスタイリッシュさがありました。それから三年。続編として公開された今作ですが、そのスタイリッシュさはどこへやら。
もうね、「解き放たれたな」という感じ。前作ではストリッパーはかっこ良く描かれていたものの、「これは本当の姿ではない」など主人公がストリッパーであることに負い目を感じているようにどちらかというと良くないものだと描かれていました。ドラッグと金と女のためにやってて快楽の象徴であると。
実際にストリッパーからスターになったチャイニング・テイタムのように、主人公がそんな世界から抜け出す様を描いていましたしね。
しかし今回は抜け出すのではなく舞い戻ってくる。続編ではどうしたものかストリッパーをエンターテイナーと称して前向きに描いているんです。そんな世間体とか商売欲の強いダラスから解き放たれたストリッパーの描き方がそれはそれは愉快です。
いやね、前作ではマイク(チャイニング・テイタム)やアダム、ダラス(マシュー・マコノヒー)以外のことは全然描かれていなかったんですけど、今作ではそもそもアダムやダラスが登場していないので、描かれなかったストリッパーたちにスポットライトが当たってるんですよね。
でも続編始まってすぐに思ったのが「彼らの正体暴かないほうが良かったんじゃね?(笑)」ということ。もう、想像以上にキャラ濃くて馬鹿しかいなかったことが判明するのです。マイクも前作では女にはだらしなかったけど比較的しっかりした人物として描かれていたと思うんだけど。彼も実は相当なアホでした。
ダラスの管理下から解き放たれた羊たちがアホである本当の姿を露わにして愉快に旅をする。これが「新マジック・マイク」なのです。
それだから前作あったシリアスさはほぼ皆無。コメディ色の強い作品となっています。あまりのアホさに笑いが止まらなくなるところがチラホラで、開き直った下ネタ具合も愉快や愉快。
そう本当愉快なんです。彼らと一緒に笑って笑顔になれる映画なんです。何も考えずに←
見どころはそんな「こいつらアホだろw」という笑い以外にももちろんアリます。
アホストリッパーたちがストリッパーの大会の会場に向かうまでを描いたロードムービーとなっているのですが、新しい人との出会い、過去の清算、人生を見つめなおす。そんな要素が盛り込まれていてドラマ色もなかなかいい。
前作のスタイリッシュさを求めたらひどく退屈に思う人もいるかおしれませんが、ロードムービー好きからすると結構楽しめました。
そしてストリッパーを見に行く女性に注目しているのも前作との違いですね。登場するストリッパーのお客さんはわざとらしいくらいに見た目が美しい人はいません。それが女性がストリップを見に行く理由を強めているのです。
というのも女性がストリップを見に行くのは、現実では叶えられない願望を満たすためなんですよね。
例えば女性は男よりも清くあれという意識は日本以外どこの国でも大きいかもしれない。でも本当はもっと淫らになってみたい、あんなことこんなことを本当はしてみたいと思っている人はいます。それを叶えてくれるのがストリッパーたちなんですよね。
そして美しくないことを気にしてしまって自信を失くしている女性にとっては、絶対に女性を悪く言わないストリッパーたちのいる空間というのは失った自信を取り戻してくれる場所でもあるのです。
そのように本当に自分らしくイキイキと生きたい女性のためにストリッパーがあるということも描いています。女性は共感するであろう熟女たちの赤裸々本音トークはかなり好みでした。
だから前作よりもかなり女性向けになっています。アホで優しいストリッパーによって身も心も満たされたい女のための映画でしょう。
しかもエロさは健在。テイタムのいかにも狙った”ワイシャツ透け乳首”、”ハミ乳首”からはじまり、サービス精神旺盛なエロさは全く失っていません。いや、本当ごちそう様です。←
前作とは雰囲気が一変していてスタイリッシュさは前作よりも減っているかもしれませんが(※テイタムのキレのあるダンスはあります)、ストリップを見に来るお客さん、映画を見に来るお客さんを楽しませるという点では続編はかなりレベルが上がっています。これは完全に好みの問題でしょう。私は狂った映画が好きなので続編推しですね。
あらすじ
伝説のダンスパフォーマー、マイクが引退してから3年が経った。マイクはかつての仲間たちや新たな友人と出会いながら、再びステージに立つべくマートル ビーチのダンスコンテストに向かう。道中で様々なトラブルに巻き込まれながらも、一行は鍛え抜かれた肉体美とサービス精神で行く先々の女性たちを魅了していく。
続編でスポットライトの当たったエロ俳優2人をご紹介
▼リッチー役:ジョー・マンガニエロ
海外ドラマで主に活躍しているアメリカの俳優。映画『スパイダーマン』に出演しています。ギリシャ彫刻のような整った顔と196cmの高身長、ムキムキなボディというハイスペックな見た目の持ち主。
映画では彼のとあるシーンが一番笑えました。
▼ケン役:マット・ボマー
海外ドラマ『ホワイトカラー』でお馴染みのアメリカの俳優。普通にハンサムな顔立ちと美声が魅力です。
映画ではスピリチュアルな世界に傾倒していて、レベル3のヒーラーを名乗るかなり”ヤバいやつ”を演じていました。事あるごとにヒーラーネタがぶち込まれていて完全にネタ要因として描かれています。歌を今作では披露。これはかっこよかった。
最後に
マシュー・マコノヒー出なくても全然楽しめました。エロい俳優見てキャーキャー言いたい女の人、何も考えずに笑いたい人、テイタムテイタム!言ってる人。そしてちょっと本当に狂ってる映画を見たい人にお勧めしたい映画です。