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映画に飲み込まれた迷い主

『ライフ・アフター・べス』感想 ”変態青年がゾンビに贈るピュアな愛”

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映画『ライフ・アフター・べス』を見た感想をネタバレなしで書いています。

ゾンビ映画の笑える要素をきちんとつかんだライトなコメディ映画で、デイン・デハーン演じる主人公である青年の変態さに爆笑しましたww

主演のデイン・デハーンのことをここでは何度も変態呼ばわりしていますが、彼のことは大好きです、はい。

リリース情報

日本公開日:2015年5月16日

『ライフ・アフター・ベス』5.16(土)新宿シネマカリテにて公開

レンタル開始日:7月22日

ライフ・アフター・ベス - TSUTAYA [T-SITE]

あらすじ

最愛の恋人ベス(オーブリー・プラザ)を不慮の事故で亡くし、悲嘆に暮れるザック(デイン・デハーン)。しかし数日後、ザックは彼女の実家で生きている彼女を見てしまう・・・

簡易感想

私的好き度:★★★☆☆

笑える:★★★★★

泣ける:☆☆☆☆☆

スカッとする:★☆☆☆☆

ドキドキする:★☆☆☆☆

悲しい:☆☆☆☆☆

怖い:★☆☆☆☆(ゾンビ映画なので血は多くでます)

 

映画感想

少し切ない映画なのかなと思ってたのにただただ笑えましたw

何が笑えたって、主人公の”変態さ”にですよ。

死んだ恋人のマフラーを夏なのにずっと巻いてたり、恋人の実家に二度不法侵入しますからね。マフラーの匂い嗅ぎますからね。

 

それで、恋人がゾンビとなって生き帰ってからは彼女の両親の前でさえやりはじめそうになるし。もうただのやりたい盛りの若者なんですけど、それをデイン・デハーンが演じるから変態に感じるんですよね。なんていったらいいんですかね、彼の根暗みたいな声の出し方とか目線とかふざけてるのかってくらいにナチュラルに変態臭が凄いと思うんです。そしてあれなんですよ、爽やかさがないんですよね。

 

そんな爽やかさがない彼がゾンビにさえ性欲が止まらない若者を演じると、”高校生の時はモテなかったムッツリな男が大学に入って彼女が出来たとたん外でもいちゃつく人間になってしまった”みたいな感じ?そんな気持ち悪さを感じてしまいました。

けれどその気持ち悪さが笑える。※気持ち悪いと言っても綺麗な顔をしているので(禿げているけど)笑える程度の気持ち悪さではあります。

 

そして「永遠に愛している」とか言うくらい恋人にゾッコンになってしまう変態青年が、本格的にゾンビの姿になった彼女を目にしてからが特に笑えますw

初めはゾンビとはわからないくらい見た目も中身も人間的だった彼女が途中から狂暴化していくんですけど、それを目にした彼のビビり具合とか困惑具合がたまりませんww

「私のこと永遠に好きなんでしょ!」という態度の彼女に対して、「好きだけど、好きだけどもさ・・・!!!!!」っていう主人公の心の叫びが想像できて爆笑ですwwwww

 

そしてゾンビ化すると性欲もアップするみたいで彼女は彼に襲い掛かるんですけど、襲われる変態デイン・デハーンってこんな面白いんだと思いました。もっとやれ(これでも彼のファンです)

 

そして変態ビビりだけではなく彼は優柔不断でもあるからさらにいい。

彼女のことは間違いなく大好きでゾンビになってからも「永遠に好きだ、僕には君しかいない」とか言っちゃうのに、ゾンビと違って肌が綺麗で息も臭くない人間の女の子にすぐぐらつきますから。おいおいと

もうこれだからやりたい盛りの恋愛初心者はダメなんですよね←

 

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ゾンビ映画としては色々物足りない映画なのかな

ゾンビ映画特有のゾンビの生態の可笑しさとかはあるんですけど、ゾンビ映画に欠かせない”人対ゾンビの対決シーン”は物足りないですね。登場するゾンビの数も少なくてグロさも全然ありませんし、爽快感とかスカッとする感じもありません。全くパニック的要素はないゾンビ映画となっています。

 

このゾンビ映画は、メインとしてゾンビに困惑する人間の可笑しさを描いている”ライトなコメディ映画”だと思うのでゾンビ映画好きには物足りなさがあるのではないかなと思うのが正直なところ。

ちなみに同じようにゾンビと恋愛の映画といえば『ウォームボディーズ』が有名ですが、雰囲気は全く違います。はっきり言って作品の中身の濃さ的に言ったら断然『ウォームボディーズ』の方が出来はいいででしょう。

 

しかーし!恋愛描写という面では変態青年の良く言えばピュアな気持ちが出ている今作はなかなかいいですよ。変態にしか見えないんですけど、これこそ若者だよねって感じの恋愛描写は結構好きです。

 

アナ・ケンドリックはあまり登場しませんし(←ここ重要)中身がない方の映画ではあるんですけど、ムーディーなジャズと「ラベンダー」というワードで吹き出すことの出来たこの映画はゾンビ映画の笑える要素をきちんとつかんでいてコメディものとしては最高です。

デイン・デハーンが演じる彼女にゾッコンな変態青年だったり、実は本物の変態お父さん(ジョン・C・ライリー)であったり、怒鳴ってばかりの青年のお兄ちゃん(マシュー・グレイ・ガブラー)であったりと、登場キャラクターの濃さがよりコメディ要素を強めています。

私がゾンビ映画に求めているのは深刻さとかパニック要素ではなくてコメディ要素なので、この映画を楽しめたんでしょうね。そんな人には強くおすすめしたいです!!

 

そしてデハーンの後退している生え際やぽってりしたお腹に注目です。デイン・デハーンは綺麗でかっこいい顔をしているのに、なんか笑える要素が強い俳優ですのでこれからますます演技の幅が広がっていくのを期待したいところです。

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