『ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』 感想 泣けて笑える!こだわりぬかれた小ネタ祭!
『ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』(2015)
2015年に生誕20周年を迎えた「ひつじのショーン」シリーズ初の劇場版長編作
”泣けて笑える!こだわりぬかれた小ネタ祭!”
ストーリー
ひつじのショーンとその仲間たちは牧場主から解放されようと、眠らせた牧場主を車の中に移し、まるで夜になったように見せるいたずらを仕掛けた。しかし 眠った牧場主を乗せたまま車が動き出し、牧羊犬ビッツァーもまた暴走する車を追って都会へ行ってしまう。慌てたショーンたちは牧場主とビッツァーを追って 都会へ向かうが……。
小ネタが凄い!小ネタのオンパレードです!
大人も子供も笑えるものから、
元ネタが知っているなら思わずクスっと笑ってしまうものまで幅広く小ネタがちりばめられています。
とくにオマージュがお・も・し・ろ・い!!!
まとめられた記事があったのでご紹介します。
本作には、たくさん人気映画へのオマージュが捧げられている。「トランパー(動物捕獲人)に捕まり、ショーンが動物収容所へ行くシーンなどは『羊たちの沈 黙』(91)などをはじめ、いくつかの映画へのオマージュが入っている。トランパーの手がキャラバンの下から出てくるのは『ケープ・フィアー』(91) だ。ショーンとビッツァー(イヌ)がうまくいったと最後にハグをし合うのは、ジョン・トラボルタの『グリース』(78)。また、トランパーが鏡を見て練習 するのは、『タクシードライバー』(76)のロバート・デ・ニーロだよ」。
オマージュといえば、ショーンたちが肩車などをして人間に化けて、ビートルズの『アヴイ・ロード』よろしく有名な交差点を渡るシーンも楽しい。「サントラ のレコーディングをアヴイ・ロードのスタジオでやったんだ。あの有名な横断歩道は、観光客がみんな真似をして渡るんだけど、2週間に1回くらい誰かが車で 轢かれてしまうそうだ。私たちがサントラを収録した時も、2週間前にそういう事故が遭ったようだ。だからいまでは、横断歩道の場所を変えたみたいだよ」。
「ひつじたちが牧場主の乗ったキャラバンを止めるために並んで引っ張っているのは、サイレント映画時代に活躍したキーストン・コップスへのオマージュ。刑 務所のような動物収集センターでは、『ショーシャンクの空に』のような仕掛けが出てくるよ。アニメーションというのは、現実の世界のパロディだから、あの 映画のこういうシーンみたいなのがいいね、なんて話しているうちに、自然とそれが映画本編にも残ったりするんだ(笑)。アニメーターが勝手にそういうパロ ディをやる場合もある。ビッツァーが牧場主を助けるためにスワンダイブをする場面があるんだけど、そこはまさに『エイリアン2』のシガーニー・ウィーバー と同じ動き。これには僕もあとで気づいたんだけどね(笑)」。
以下登場した作品をざっとまとめてみました!
『羊たちの沈黙』
『ケープ・フィアー』
『グリース』
『タクシードライバー』
『エイリアン2』
『ウルヴァリン』
映画以外『アヴイ・ロード』
制作者の映画愛にあふれている作品だということがわかるでしょう。
オマージュ以外にも小ネタは色々あって、例えばひつじのショーンやウォレスとグルミットの作者である”ニック・パーク”がカメオ出演したりなんかもしてます。
キャラクターが読む新聞に書いてある記事にも何やらこだわりがあり、細分までこだわり尽くしです。
どういった小ネタがあるか詳しくこちらにまとめられています。↓
でも、面白いだけじゃない!!!
ひつじのショーンはクスッと笑える作品というイメージが強いですが、今作は結構感動します。
この作品に出てくる動物たちは野良で生きたいわけではなく、飼い主を欲しています。飼い主のことが基本的に大好きなのです。その健気な姿や動物たちと飼い主の絆に泣いてしまいまいました。
可愛いらしさはもちろんのこと、さすがクレイアニメというべきかストーリーから何までこだわりぬかれた傑作アニメです。
大人から子供まで間違いなく楽しめるでしょう。エンドロールまで素晴らしいので是非最後まで見てみて下さい!
動物たちが作中でも歌う「Feel like summer」良い曲です!
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